M-1グランプリ優勝に湧く人口10万人都市
津山市。
岡山県下で岡山市、倉敷市についで3番目の人口を有する都市であり、岡山県の北部、県北地域の中心である。
人気ロックバンドB’zの稲葉浩志さんの出身地としても有名で、筆者が学生時代を過ごした街でもある。
そんな津山市が今、湧いている。
その理由は昨年の12月に行われたM-1グランプリだ。
津山市出身のウエストランドが優勝した。
津山市民はとてもとても喜んでいて、中心部の商店街にはM-1優勝を祝う巨大垂れ幕を掲げお祝いムードだ。
このウエストランドのM-1グランプリ優勝は単に「出身芸人がM-1グランプリで優勝した」だけにとどまらない。それ以上に特別なニュースだ。
それはウエストランドのコンビ名の由来が津山市にある同名の商業施設「ウエストランド」から来ていることにある。
そして、コンビ名の由来となったウエスト(西)ランドの他に、津山にはノース(北)ランドとイースト(東)ランドもある…ということはあまり知られていないだろう。
それら3つの○○ランドが津山において生活に身近なものということが一層、ウエストランド優勝を特別なものにしている。
ぜひこの機会にご紹介させてほしい。
ウエストランド、ノースランド、イーストランド
津山市内には中心部から見て西にウエストランド、東にイーストランドと北にノースランド、名前の通りそれぞれ英語の方角+ランドの名前の商業施設がある 。
ウエストランドはそのうちのひとつだ。
それらの3つの方角にある○○ランドは津山の生活に欠かせない。
例えば場所を説明するときに○○ランドの近くと言うと分かりやすいランドマーク的な存在にもなっている。
なおサウス(南)ランドだけはないのだが、津山駅のすぐ南側には山がそびえ街も広がっていないのだ。
それでは3つのランドがどのような場所か実際に見てみよう。
まずはイーストランド
暖かい日差しと冷たい風が交錯するとある休日、まずは東をつかさどるイーストランドへ向かう。
津山市の中心から車で10分ほど東、交通量の多い幹線道路沿いに目的のイーストランドはある。
「EAST LAND」の立体オブジェが目立つこの場所こそイーストランドである。
EAST LANDの立体オブジェの奥には広大な駐車場があり、さらにその奥にあるのは地元のスーパーマーケットのマルイだ。(「OIOI」のマルイと関係はない)
つまり○○ランドとは、広大な駐車場と駐車場の周囲にぐるっと店舗が立地する郊外型の大きな商業施設だ。テーマパークではない。
そして前述のマルイは○○ランドの中核となっている地元津山のスーパーマーケットである。津山を中心に岡山県と鳥取県や島根県に展開しているが、そのお膝元、津山で展開しているのが大型店が〇〇ランドだ。