今年の6月、北海道で-3.4℃になった町があった
林:
さて、6月2日に厚床で6月の最低気温歴代4位が出てます。-3.4℃。たまらないですね。
小林:
すごい。
西村:
すごいですね。
林:
これは何が起きてるんでしょう?
増田:
この時代にここに食い込んでくるのはすごいですよ。で、基本的には上空にも冷たい空気が流れ込んでいたのと、オホーツク海高気圧というのが現れていまして。これが現れると高気圧から風が吹き出しますので、北海道にしてみればオホーツク海のほうから風が吹いてくる。
林:
海が冷たい。
増田:
まだまだ6月のはじめでも海が冷たいので地面付近にも一段と冷たい空気が流れ込んでくる。
林:
その辺の海がキンキンに冷えてればこうなるんだ。
増田:
これは3つ要因がある感じで。①真冬ほど冷たい空気では当然ないんですけど、6月も北風が上空も吹いていて、上空1000mとか1500mとかそれなりにこの時期としては冷たい風が吹いていた。②さらに一番地上に近いところの風も冷たい海の方から吹いてくるようになっていた。③この2日の朝、1日の夜から2日の朝はこの周辺はすごい晴れてたんですよね。となると、雲がないので、地面の熱は上空に逃げ放題ということで、3つの要因が重なって出た。
林:
-3.4℃になった日は昼間15℃まで上がっているんですよ。
西村:
すごいですね。
増田:
18℃差。
西村:
夜露が付きそう。
増田:
そうですよね。-3℃だと凍っているわけですから。氷が出来ていたけれども、昼は暑がりさんだったら上着いらないんじゃないって。
西村:
-3℃って出てるのは夜の2時とかですよね。それで昼間は15℃
林:
厚床はずっと寒いわけじゃなくて、このあと6月下旬25℃とかになってるから。涼しい場所というわけじゃないんですよね。
増田:
まわりのアメダスでも-1.9℃まで下がっているので、寒くはなっている。そこでじゃあなんで厚床が一番いったかとなると他にももう一個要素が絡んでいるんでしょうね。現地調査しないと。
林:
厚床行ってみたいですね。
増田:
観測場の標高は41mだから。高さもない。
西村:
平野というか。
増田:
周りに山があって、窪地になってるとかでもなさそうだから。こんなに記録を作ったっていうのは、なかなかすごいなと思いますけど。
西村:
地表が-3℃って雪が降ってもおかしくないぐらい。
増田:
大ニュースではありますけど、日曜日だったんですよね。6月2日。だからあんまり話題になってなくないですか。すごいですよ。低い方の記録が生まれるというのは。
西村:
なかなか珍しい。
増田:
今の世の中、高い方の記録はいくらでも生まれますけど、低い方の全国記録が更新されるのはなかなか珍しい。
林:
地図を見てもセブンイレブンとセイコーマートしか出てこない。
西村:
めちゃくちゃ小さい集落ですね。厚床。
林:
根室と十勝の間あたりですかね。
小林:
アメダスはどこにある。
西村:
グーグルマップで見れるかな。
増田:
厚床…。あー。根室市西厚床というところが、アメダスのある場所みたいです。西厚床。
小林:
そこで測ったわけですね。グーグルマップに気象観測所ありますね。
西村:
これはもう広い原野の真ん中って感じじゃないですか。ストリートビューで見ますけど。地平線が見える感じですね。植林されてるような木は生えてますけど、山があるとか谷になってるとかそういう感じではないですね。いかにも北海道。
小林:
いいな〜。こんなところにアメダスが。
林:
まったいら。
増田:
まったいらですね。純粋に放射冷却が効いてっていう感じですかね。
増田:
これ風速計かな。電柱っぽく見えるところが、なんか飛行機っぽいものが付いている気がする。
西村:
付いてますよね。
増田:
これかな。これなのかな。すごいな。行ってみたいな。
林:
行ってみたいですよね。
増田:
-3.4℃を6月に出すってすごいな。
小林:
口コミのところを見ると写真を撮ってる人いますよ。
西村:
アメダスに口コミあるんだ!アメダス巡りしてる人いるだろうな。
6月のクイズの回答、正解者
林:
6月のクイズの問題は日本国内の最高気温と観測地点を答えてください。答えは佐野の36.8℃。
| 杉並犬 | 38.8℃ | 栃木県佐野 地元だから |
| オザワ・イチンノロブ | 36.5℃ | 岡山。6月は夏に備えてそんなに高くならないんじゃないか。7月から本気出すと思う。岡山の理由はとくにないです |
| 愉快なリゾート地 | 37.1℃ | 観測地 : 越谷 35℃は超えるだろう→38℃は超えないな→37.5か…→弱気の37.1℃ |
林:
杉並犬さんが38.8℃
増田:
すばらしい。3と8まで当ててます。拍手ですよ。
林:
一桁違い。
(一同、パチパチパチパチ)
林:
あと温度的に近いのはいつものオザワさん。ゆかいなリゾート地さんは初めてですが、越谷だから近いですね。場所も近い。
増田:
弱気で寄せたって感じですね。ゴルフのパットで強気で行ってたら超えてた。弱気のお陰でちょうどいい感じによりましたみたいな感じかな。
西村:
場所当てるのはすごいですよね。
増田:
オザワイチンノロブさんは、7月から本気出すと思うっていうのはいいと思いますよ。本気出してくるでしょう。
増田:
この仕事を始めたときにけっこう強かったのが静岡の佐久間とか天竜だったんです。佐久間っていまあんまり聞かないですもんね。
林:
最近多治見とかも聞かないですね。
増田:
常に上位にはいますけど。
林:
優勝してない感じ。高校野球で言えば星稜高校。
西村:
上位には食い込むけど。
増田:
去年の慶応が今で言うと浜松市になるのかな。ある程度強かったのがいつの間にか優勝にするするっと行っちゃった。
林:
分かりやすい
増田:
佐久間のアメダスは移設してますね
西村:
移設して変わるっていうのも面白いですね。
7月の国内最高気温をあててください
林:
7月のクイズは最高気温にしましょうかね。
増田:
しましょうか。
締め切り:2024年7月13日23:59
林:
記事公開が7月8日の予定なので。
増田:
それぐらいだとわからない。2週間先予報を見たとしても。まだぼんやりとしているはずですから。なかなかわからないでしょうね。昔から高温が出やすいタイミングは7月の下旬。山形の40.8℃は7月25日に出ました。
林:
7月なんですよね。
増田:
2018年の熊谷も7月だったんですよね。浜松は8月17日、お盆過ぎ。来るとすれば7月の下旬23、24、25。いわゆる大暑あたり。二十四節気の大暑と言われる頃から来るんじゃないかな。
林:
そうですね。そのへんで39.8℃。
増田:
場所はどこにしますか。
林:
多治見。かつての強豪
増田:
かつてと言っても2007年でしょ。夏の甲子園でいうと2007年だと佐賀北ですか。
注:2007年に多治見が40.9℃で日本新記録を出した
増田:
西村さんは?
西村:
今40℃って出ても20位にもやっと入れるか入れないぐらい。
増田:
入れないですね。すごいですよね。
西村:
だから40℃で北関東。熊谷あたりかなあ。青梅もランクインしてるんですね。
増田:
青梅も東京で初めて40℃超えたんですよね。
西村:
初めてなんだ!
増田:
都内で初めて40℃超えたのが2018年の青梅。
西村:
では地元なので青梅で。青梅40℃。
増田:
7月、梅雨が明けてからはぐいぐい行くでしょうね。これで冷夏になったら来月のこの時間は、なんでだってずっと話すことになりますね。
林:
まさか冷夏が来るとはね~って
(次回は8月中旬更新予定!最高気温を予想してお待ち下さい)

