温暖化でりんごの産地が北に移動する
西村：
正月に青森に行ってたんですけど、こんなの初めてってぐらい雪が降ってなかった
増田：
明らかな暖冬ですよね。日本海側でシーズン初めの寒気でドカッと1日2日降ったんですけど、それだけですよね。
西村：
そこで息切れしちゃった感じでしたね
林：
青森は一回ドカッと降ったんですか
西村：
多少雪が積もってたんですけど、ずっと雨が降ってたんですよ。
増田：
青森で雨は結構、珍しい。インパクトがありますね
西村：
タクシーの運転手さんがリンゴが作れなくなるかもって言ってましたね。
増田：
まさにそれは農水省のページにシミュレーションが載ってますね。
増田：
まだ青森は2060年代は栽培できるところもあるみたいですけれども、西日本・東日本の大部分は適地ではないです
林：
群馬も作れなくなりますね。ライオンズのあの投手の…
増田：
髙橋光成。今言おうとしたんですよ。おじいちゃんリンゴ園で、前橋育英。
林：
ライオンズで言えば外崎は大丈夫ですね（同じライオンズの外崎の実家は弘前のりんご園。ライオンズには実家がりんご園の選手がふたりいる）。
ことしは花粉が早いけど多くなさそう
林：
今後の1月から3月はどうですか？
増田：
暖冬のまま終わるでしょうね。1月の下旬に一時的に寒気が来るかもしれないですけれど、ほんと短期滞在っていう感じで。やっぱり暖冬だねっていうのを繰り返して終わるような気がします。
林：
短期滞在
増田：
やっぱり暖冬だねって言って2月を迎えて、2月に入って立春過ぎたらちょっとずつ気温上がってきますからね。
西村：
花粉の飛散量もすごそう
増田：
量は今年はそんなに多くないそうです。去年いっぱい飛ばしすぎちゃったので。
林：
そんなことあるんですか
増田：
植物って基本そうですよね。去年いっぱいやりすぎたら今年ちょっと控えめ、表年、裏年ですね
西村：
前の年が暑いときは多いと聞きますが
増田：
たしかに去年暑くてよく晴れてたので本来なら大量に花粉が飛んでもおかしくない年ではあるんですけど、一方で去年やりすぎたので今年は控えめという感じですね。ただ暖冬の時って早く飛び始めるんですよ。どうですか？
小林：
来てる感じです（小林さんは花粉症）
増田：
敏感な方は年始ぐらいからきてるみたい。少量の花粉は1月から飛び始める。例年だと2月の半ばですかね、本格飛散開始って東京で言ったりしますけど。今年はそれよりも早くなるはず。
小林：
花粉症じゃないんでしたか?
増田：
全然ならないですね、このまま逃げ切れそうな逃げ切れる気しかしてないです
暖冬は桜の咲き方がばらばら
増田：
暖冬傾向だった年というのは、基本的にはそのまま春先も気温が高くなるので、春が早く来たね。桜も早く咲くねってなると思いますよ。その代わり見た目はちょっと、イマイチかもっていう感じ。
林：
今年も靖国神社で桜の標本木の囲み取材がありますね
増田：
暖冬だった年は咲く時期がばらけやすくなりますね。冬がちゃんと寒いとみんな同時にシャキッと目が覚めてシャキッと同時に成長してシャキッと咲いてきれいに見えるんですけど、暖冬だとバラバラにみんな好き勝手に起きる。バラバラに成長して、じゃあおれ先にもう咲いちゃうわっていうふうなので。先に５～６輪だけ咲いちゃって開花ってなったりするんです。
林：
じゃあ標本木のなかでばらばら咲く。
増田：
満開まではみんな揃わないからちょっと時間かかっちゃうパターンになるんじゃないかなと思うんですね
