広告企画 2021年9月22日

水の音で癒されて!東京で滝を見る旅~地元の人頼りの旅番外編「滝」~

大人の遊園地、小石川後楽園

次もテーマパーク「東京ドームシティ」の近くにある滝である。

水道橋の駅を出て、ハイテンションの子どもたちが走って向かう遊園地とは逆の方向に歩くと、大人の遊園地(?)小石川後楽園がある。

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大人になるとこういうのがいいんですよ。
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なんとここも事前予約制だった。

小石川後楽園も事前にチケット予約が必要。先着で人数に達したところで販売が終わるらしい。この時期、こういう施設が多いのでみなさん僕のようにならないようにチェックしましょう。

とはいえこの日はチケットに余りがあったらしく、その場でも買うことができた。行くぞ、いざ夢の国へ!

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背景に小山のような東京ドームが見えるのが近未来感。

小石川後楽園は都会のど真ん中にあるのだけれど、入った瞬間にピシッと静寂に包まれる。ノイズキャンセルのヘッドフォンの電源を入れたときみたいだ。セミの鳴き声だけが映画のシーンみたいに聞こえる。

しばらく行くとセミの声に水の音が混じってくる。白糸の滝の登場である。

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由緒ある滝です。
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たまらんのう。

自然の滝ではないし江戸時代に作られた特別名勝なので入って遊ぶことはできないが、その代わり静かに滝を鑑賞することができる。

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この川も江戸時代から流れているのか、と考えると不思議な気分になる。

小石川後楽園のみどころは滝だけではない。滝を含め、どこを見ても絵になるのがすごい。

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生えてる松のひとつひとつがいい形してる。
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見てくださいこのピリッとした静けさを。
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まさに大人のテーマパークでした。
いったん広告です

いきなり渓谷

次は誰もが認めるおしゃれタウン自由が丘(僕の中でそういう位置づけです)。

その先に、駅で言うと九品仏(くほんぶつ)、尾山台、ときて等々力(とどろき)がある。おしゃれタウンのあとに仏→山→力、と昔話みたいな地名が続くのだ。

その等々力には、駅を出るとすぐ渓谷がある。

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駅を降りてすぐ渓谷。
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駅前の街路樹がでかすぎるあたりも渓谷の存在を暗示している。

ここ等々力はおしゃれタウンから渓谷につながっているのだ。渓谷ってもっと山の中にあるものではないのか。

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一般道から渓谷への分かれ道がある。
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階段を降りただけでこの渓谷感。
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予想以上に渓谷ですねこれは。

渓谷というだけあって谷があり、底には川が流れている。

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本気の自然です。

階段を数段降りるだけで駅前の喧騒が水の音に消される。このワープ感はぜひ体験してもらいたい。

滝をいくつか見てきて思ったんだけど、水の音って強い。人の声とか車の音なんかを軽く消してしまう。家でもどこかの水道からちょろちょろと水が出ていると気が付くだろう。水の音は楽器の音に近いのかもしれない。

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昼間でも都心とは思えない暗さです。

ここ等々力渓谷には等々力不動尊という神社があって、崖からの湧き水が小さな滝を作っている。

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水の音に誘われるようにやってきました。
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ザ・パワースポット。

滝とか湧き水のあるところってパワースポットと言われることが多いのだけれど、この等々力不動の滝もやはりそうで、この湧き水がそもそもここに不動尊を建てることになったきっかけなのだとか。

滝行も行われるらしく、うかつに入って顔洗ったりするとバチでもあたりそうだったので軽く会釈だけして横の階段を上った。

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すると外界に出た。

等々力渓谷から不動尊を抜けて外に出ると、そこは普通に一般道路だった。ピザ屋がいいにおいをさせていて、その前をポルシェがけっこうな速度で通り過ぎて行く。

この世界にあの水の音はもう聞こえず、急に元の世界に戻ってきたことで頭が付いていけずに混乱した。

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急に日常だ。

東京は川も崖も多いので、必然的に滝が生まれやすい地形なのかもしれない。豪華な商業施設やテーマパークにも滝は作られがちだ。

近所に滝を見に行く。いい週末の過ごし方だと思います。


滝がよかった

愛知に住んでいたころ、小学校の遠足がどこかの滝だったように思う。あの時は「なんだ滝かよ」くらいに思っていたのだけれど、今になって思い出せる遠足の景色といえば、不思議とあの時見た滝くらいなものなのだ。滝の音とか迫力が、子どもだった僕に強いインパクトを与えたんだろう。

この記事を書いていた時、僕は経験したことがないくらいに疲れていた。本を読んでも集中できないし新しいCDを買っても封も開けなかった。ビートルズくらいしか聴く気がしなかった。

でも仕事は仕事である、2週間後には滝の記事を書きあげなくてはいけない。

重い腰をあげていくつか滝を見に行っているうち、たしか小石川後楽園くらいだろうか、僕にどんなにいやなことがあっても、ここの滝はずっと流れてるんだろうな、と思ったのだ。その後くらいから、少しずつ体の重さが取れていったように思う。

つまりは外に出るきっかけが、目的が欲しかっただけなのかもしれないし、もしかしたらそれが滝じゃなくてケバブ屋でも坂道でもよかったのかもしれない。

でも記事を書き終えてみると、やっぱり滝の音や迫力や水しぶきなんかを、今でもありありと覚えているんですよね。

地元の人頼りの旅を担当してくれているライター小堺さんとの対談はこちら。
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