■面白かったけど……思ってたんと違うッ!

……ということで、全8作を見てもらったわけですが、どうでしたか?

メチャクチャ、エンジョイしましたよ!

面白かったですよね! 見る前は若干、「つまんなかったらどうしよう」って心配してたんですけど……。この年になって、子ども向けの映画を8本見るのキツイじゃないですか。でも全然子ども向け映画じゃなかった!

最後の方、PG-12指定になってたよね。

小学生が夏休みに見に行く映画だと思ってたのに、小学生は見ちゃダメな内容だった。

だいぶ思ってたのと違う!

もっとこう、「ドジな見習い魔法使いのハリー・ポッターくんが、仲良し三人組でみんなの悩みを解決するぞ!」みたいな、『魔法使いサリー』的なハートフルコメディだと思っていたのに。まさかあんなに人が死ぬ話だとは……。
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そう、後半は結構暗いんですよね。

結局さ、私たちの持っているイメージって1話(『賢者の石』)なんだよね。

そうですね。「1」はわりと事前のイメージ通りって感じでした。人間界でいじめられて、魔法学校でいろいろあって、なんかスポーツして、最後に寮ごとの得点が発表されて……みたいな。あれが毎回続くんだと思ってたんですけど。

寮の点取りシステム、それ以降、まったく出てこないですからね。

1話の最後の得点発表、ひどくなかったですか? スリザリン寮の子たち、全員グレるよ!

「スリザリンが最高得点だけど……。なんだかんだでグリフィンドールに50点追加! 50点追加! 50点追加!」。それで「同点になっちゃった」とか言ってたら、「……からの~、さらに10点追加!」みたいな(笑)。スリザリンの旗が飾られてたのに、全部グリフィンドールに変わっちゃって。カワイソー! そりゃグレるでしょ。ヴォルデモートもこういう仕打ちを受けたから闇落ちしちゃったんじゃないかな。

校長がひいきしちゃってさー。「おめでとう」じゃないっつーの。生徒の4分の3は喜んでないよ。この仕打ちをSNSにアップしたら炎上するよね。
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スリザリンだって、あのスネ夫みたいなヤツ(ドラコ・マルフォイ)がちょっとハリーに嫌がらせしているくらいで、他の子たちは 普通にがんばってるわけじゃないですか。

ホウキもさ、ハリー・ポッターだけ超いいやつ使ってるんだよね。「ナイキ製」みたいな。

「なんとか2000」みたいな、高そうなヤツですよね。今回、岸田首相の長男のニュースと同時進行で見てたから、余計に「ひいき~」って思いましたね。

アイツ(ハリー)、入学した当初からひいきされてるでしょ。いきなり、あのスポーツ(クィディッチ)のいいポジション(シーカー)に抜てきされちゃって。

「勝手にホウキに乗ったら退学!」みたいなことを言われていたのに、勝手に乗ったあげくシーカーに抜てきされるって……「ひいき~!」ですよ。

ホント、「皇族の息子が入学したぞ」みたいな感じなんですかね。

あの丸メガネかけてるのもアピールだと思うんですよ。「ハリー・ポッターが来ましたよ~」って(笑)。

「ご存知、ハリー・ポッターでござい~」(笑)。

追っ手から逃げてるときもメガネつけてるじゃないですか。目立ちたくないならサングラスとかにすればいいのに!
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■中途半端に人間界に戻るのはキツそう

人間界でも、確かにハリーはいじめられてはいるんだけど、ハリーに1イヤなことをすると、すぐに5倍にして返してますよね。

あの家族もかわいそうですよね。捨て子になってたハリーを育ててやったのに、息子をヘビの檻に入れられたり、大事なお客さんを風船にされたり……。

そんなにイヤならハリーもあの家に帰らなきゃいいのに。

長期休みになると人間界に帰らされるシステムもよくわからないんですよ。人間界の小学校出て、中学から魔法学校に行ったとして、夏休みだけ人間界に帰されて小学生時代の同級生とかに会ったら気まずいじゃないですか。

「ちょっと魔法やってみろよ~」とか絶対言われるよね。

で、人間界で魔法を使うと裁判みたいなのにかけられちゃうという理不尽! じゃあいつ使うために学んでるんだよってなりますよ。

結局、あの世界だけで生きている人になるしかないんですかね?
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■子役の選球眼がすごい!

『ハリー・ポッター』の何がすごいって、役者の成長具合がすごくいいですよね。ジャニーズ級に子役の選球眼がありますよ。

みんないい感じに成長してますもんね。

「すっかり顔が変わっちゃった」みたいなこともなく、雰囲気を残したまま大人になって。ハーマイオニーもすごくかわいくなってね。

ブーム当時、「ハリーがケツアゴになった」というのが話題になっているのは知ってたんですけど、見たら、作中でもちゃんと時間が進んでるんですよね。20歳になったラドクリフくんが、12歳のハリー・ポッターをやってる……みたいなことを想像してたんですけど、作中でも年齢が進んでるんだったら、わりと順当に成長しているだけじゃんと。

そこは釣り合いがとれてますよね。作中でも7年経ってますから。

ただ今回、すごいスピードで「1」から「8」まで見たから、急速にアゴが割れて、気付いたら胸毛もモッサリになってたのには若干引きましたけど。ロンと二人で上半身裸になるシーンがあって、ロンはツルツルなのに、ハリーは胸毛モジャモジャで……。あのかわいかったハリーが……。

その成長だけは予想外でしたね。

ネビルも、すごく絶妙な成長をしていていいんですよね。最初、ただのボンクラな小太りの子どもみたいだったのが、顔の面影は残しつつ、身長なんてハリーより高くなって、頼りがいがある感じになって。

あのヘビを最後に倒したのがネビルっていうのもいいですよね。「え、こんないい役だったの!?」って。

原作の最終刊が出る前の段階でオーディションしているわけですから、監督たちもネビルがこんないいポジションになるとは思ってなかったでしょうね。スタッフは新刊が出るたびに緊張してたと思うよ~。「えーっ、ただの小太りだと思ってたのに、こんな重要なキャラだったんだ!」って。
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■恋愛だけは伏線もクソもなかったね

成長といえば、大人になったハリー、結構プレイボーイですよね。

最後の方、すぐに女の子とチューチューしてましたもんね。かわいいハリーのイメージが強いので、モヤモヤしました! しかも一人の子と付き合うわけでもなく、色んな子にフラフラするじゃないですか。

ファーストキスの相手のチョウ・チャンってなんだったんだ!?

もともとはあの、学園対抗試合みたいなので死んだ人の彼女だったんですよね。

「それがいつの間に!?」って感じですよね。あげく、ロンの妹と結婚したわけでしょ。なんなんだお前と。

ストーリーでは色んな伏線を巧みに張ってるのに、恋愛に関してだけは伏線もクソもない唐突な展開ばっかりなんでしたね。

