2人で喋ることが仕事という不思議
そういえば人生で、横並びで密着して誰かと喋ってみるのは初めてだった。この立ち位置で人前で喋ることが仕事、という人がいるなんて改めて信じられない。しかも面白くなければならず、しかもその大会まであって、みんな楽しみにしている。宇宙人に話したらきっとびっくりするだろう。文化って不思議だなあと思った日でした。
M-1グランプリを毎年楽しみにしている。漫才はもちろん、密着した裏側の様子が見れるのも楽しみのひとつだ。
その中でも、壁に向かって漫才の練習をしたり、公園でネタを合わせる様子がすごくかっこいい。雰囲気だけでもいいからあのかっこよさを味わいたい。真似してみました。
「芸人さんのような写真を撮ってみたい」と声をかけたらライターのみなさんが集まってくれた。
まずは2人組をランダムに作り、宣材写真ごっこをしてみる。
白背景に、少し距離を近めで撮影するだけで、宣材写真のように見える。いい遊びを見つけてしまった感がある。
個性まで妄想してしまい、コンビの役割まで妄想がふくらむ。
宣材写真っぽく撮るだけで、架空のコンビに対する感想が生まれるのが面白い。
本職の芸人の方はきっと衣装や、髪型、ポーズまでいろんな配慮をもってキャラを設定し、撮影しているのだろう。ちょっと真似するだけで大変な仕事だということがわかる
漫才密着番組でよくみる「壁に向かって2人でたつやつ」もやってみる。
実際に並んで立ってみると、漫才師って二人の距離がめちゃくちゃ近いんだなと驚いた。
コンビは仲が悪いとか、一定の距離は置くとか話を聞くが、仕事中こんなに近づくのだ、なんだかわかる気がした。
だいぶ漫才師らしい写真が取れて嬉しい。次は念願の「公園での漫才練習」である。
だいぶ漫才師になった気分を味わえた。大満足と思い帰りながら気がついたのだが
どうして公園限定で芸人に見えるのか、と話していると「まず大人は2人で近距離で公園に立たない」という話になった。確かにそうだ。
簡単にできるので気がつかなかったが、公園で大人が横並びで立つってきっと芸人の方しかやる機会がない。だから脳が芸人かと錯覚したのだ。
壁に向かって喋るのもきっとそうだろう。かなりお手軽に芸人さん体験ができたようで楽しかった。
そういえば人生で、横並びで密着して誰かと喋ってみるのは初めてだった。この立ち位置で人前で喋ることが仕事、という人がいるなんて改めて信じられない。しかも面白くなければならず、しかもその大会まであって、みんな楽しみにしている。宇宙人に話したらきっとびっくりするだろう。文化って不思議だなあと思った日でした。
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