風を見られるものに出会った
最初のきっかけは、 「風灯」というものだった。
風鈴と違って、風が吹くと光るというものなのだ。その発想がまずすごいと思うが、これを夜にいくつもぶら下げると、風の通り道が見える、らしい。
すごい、いっぱい欲しい!と思ったんだけど、これなんと一個一万円以上もするのだ(しかも今は売ってない)。くやしいなあ、これをいくつもぶらさげて風が通り過ぎるのを見てみたいなあ、とまず思った。
で、また別の日、今度は北千住のデパートで面白いものを見かけたのだった。パネルを縦に並べて何かの絵を表現してるみたいなのだが、それぞれのパネルが宙ぶらりんになってるので、風でパタパタとゆらめく(こちらは写真はありません、ごめん)。
それを見て、これって風の可視化(目で見えるようにすること)だよなあ、とまた思った。空間に縦の断面がつくられて、それぞれのどこに風が吹いてるかが分かるようになってる。
自分でも風を見てみたい
で、もうちょっと詳しく風を見てみたいと思った。
どの地点に、どっちの向きに、どれくらいの強さで風が吹いてるかを知りたい。そういうのを知るためにはどうしたらいいだろう?
まず思ったのは、数メートルごとの格子状に、風見鶏をいくつも並べることだった。想像するだけで壮観だが、調べてみると風見鶏って1つ数万円くらいするみたいだった。やっぱ高いよなあ。
じゃあ、棒の先にビニール紐みたいなのをつけて、たなびかせるのはどうだろう。
むだにさわやかな写真になったが、こういうのを立てて上から見れば、無風のときには紐がなびいてないので点みたいに見えて、風が強ければ強いほど、そっちの方向に線が伸びて見えるんじゃないかな?
いかにも「解析」みたいなイメージで、眼鏡つけた白衣の先生がコンピュータのぞいてそうな画面を想像してるのだが、そんなに上手くいくだろうか。