デジタルリマスター 2023年9月18日

石を見分けたい(デジタルリマスター)

デパートの壁は、だいたい大理石

ここまで2つ、屋外の石を見てきた。次は、デパートの内装で使われる石を調べてみよう。

―次は、これなんですが。

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とあるデパートの内装

「ここは見たことあるような」

―まじですか!ええと、拡大するとこうです。

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これ

「石材ウォッチング」を読んで少しだけ勉強しているので、写真を撮ったすべての石について、自分なりの見立てをしていた。その中でもこれはちょっと自信があったので、思い切って聞いてみた。

―これは、ロッソブロッカートじゃないでしょうか?

即答する森さん。

「これ、そうですね。多分。」

やった!あたった!ロッソブロッカートっていうのはイタリア産の大理石だ。茶色がかってるのが特徴。そしてこんな風に化石を見つけることができたりもする。

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アンモナイトー

イタリアはむかし海の底で、積もったいろんなものが溶けたり固まったりして大理石になった。アフリカが南からやってきたもんで、イタリアの部分が押されて地上にでてきたらしい。なので、大理石はほとんどイタリア産なのだという。

ポイント4. デパートの床は、だいたい大理石
ポイント5. しかもイタリア産
ポイント6. よくみるとたまに化石がある

他にデパートの床で典型的なのは、こういう石だ。

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これは、アジャックス(ギリシャ産)。淡い灰色の線が特徴。
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アジャックス(白)とネグロマルキーナ(黒)の市松模様
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ペルリーノキャーロ(イタリア産)。

イタリア産の大理石は、チーズの名前みたいでおいしそうだ。たとえば「トラベルチーノロマーノ」は白い大理石(石灰岩)なんだけど、まるで「パルミジャーノレッジャーノ」みたいな響きだ。パスタに振りかけたくなる。

ポイント7. イタリアの大理石は、おいしそう

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