いよいよスポーツの世界へ
スポーツができるように見せたい。僕の30年来のころからの願いである。なかなか運動神経がいい知り合いがいなかったが、そうだ編集部の安藤さんがいた。この記事でも並外れた筋力を見せていたり、フルマラソンも走る猛者である。
半ズボンの僕(右)よりもジーンズの安藤さん(左)のほうが運動しそうな雰囲気があるのはなぜでだろう
できる人が軽く流して走ってるみたいに見せる方法を聞いた。
「まずはストレッチかな」
と言ってやってくれたストレッチが変わっている。脚をクロスして体を前に倒す。ふくらはぎが伸びるらしい。自分ではできていたつもりだが、いま写真を見てみると安藤さんと全然違う。
できるひとのストレッチ。ふくらはぎが伸びる
やってるつもり
乳首に絆創膏はる
走り方である。まず地面にかかとから接地して、足の裏すべてをくっつける。かかとから離して、最後につま先が離れる。
「足の裏をべたっとつけて走ってると『お、慣れてる』って思いますよ。それから、背筋は伸ばして走る」
かかとから接地するとうまい人に。
短距離の早い人のイメージ(つま先だけつける、前傾姿勢)とは違うようだ。そして安藤さんから衝撃のアドバイス。
「マラソン走る人は乳首に絆創膏貼るんですよ。40キロも走ると服と乳首が擦れちゃって痛いから」
しかも2枚使ってばってんにするのがいいらしい。スポーツへの憧れがアブノーマルな姿でやってきた。どきどきしながら絆創膏を貼った。
乳首に絆創膏はってください
なんでもやりますよ
「本気の人はもっと短いパンツはいてますよ」
というアドバイスのもと、半ズボンをまくり上げたがブルマみたいになった。小雨だった雨も徐々に激しくなり、大粒の雨になってきた。うまく見えるつもりが徐々におもしろになってきてないだろうか。僕はうまい人に見えてるのだろうか。
あいつできる…という声が聞こえる
「見えますよ。雨の中で走ってるというのが相当本気っぽいですよ。ふつう休むじゃないですか」
ということなので目標は達成できたといっても過言ではないだろう。ブルマ、乳首絆創膏、ずぶ濡れ。相当本気である。どっち方面に本気なのか分からないが。
うまく見せる方法・ランニングまとめ
・足をべたっとつける
・背筋を伸ばす
・乳首に絆創膏
・雨でも走れ
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もっといろんなものをうまくなりたい(うまいように見られたい)
今回の取材で僕はギターがうまくて写真も上手、スケッチもたしなむ上に走るのも速い(ように見える)スーパーな人間になった。4つのアビリティである。どれも表層だけど。
これから制覇したいジャンルとしては、傘でゴルフやってるんだけどものすごく上手そう、英語しゃべれそうなうなずき、砲丸投げやってそう、木場で角材に乗れそう、酒の味が分かってそうな飲みかた、などの型だけをマスターしたい。
教えてもらいたいんだけどあてがないので教えてくれる人がいたらメールでお知らせください。根気がないくせにすぐに結果を求める僕がお伺いします。
あんまりうまそうに見えない