広告企画 2022年1月12日

子どもたちの夢!「電車の運転士」におれはなる

矢継ぎ早に運転士体験へ

改札業務を終えて先頭車両に戻ると、すぐに次は運転士体験となる。おれの夢はこんなに忙しかったのか。

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なにやらハンドルのような物を渡された。こ、これはまさか
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ブレーキレバーですね!!

ブレーキレバーはもっとも大切な部分なので、事故につながらないよう、運転中以外はブレーキがかけられた状態で取り外されているのだ。これを儀式のように受け取った瞬間から、僕は運転士となる。

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なった!
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次にアクセルであるスロットを回すときに必要なカギを渡される。
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すべてがそろうと運転が始まるのだ。

とはいえ、もちろん座学で学んだだけで運転経験なんて1秒たりともないので、まずはベテラン運転士さんに言われるがまま、作業倉庫から洗車用の線路へと車両を動かす。営業路線ではないにしろ、ブレーキを解除してスロットを回すというのは、乗っている人の命を預かることになるのだ。文字通り震える。

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足で汽笛を鳴らして出発です。

ブレーキを緩やかに解除し、スロットをゆっくりと回すと列車がゆっくりと動き始めた。

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こいつ、動くぞ(当たり前だけど)
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「わ、わ、わ、まってまってまって」

実際の営業運転とはくらべものにならないくらい遅いスピードなのだけれど、加速していくにつれ、感動よりも恐怖が勝ってスロットを戻してしまう。

列車が15キロくらいの速度になると、前方に引き込み線への分岐線路が見えた。あれを左に分岐しないといけないのだけれど、列車には車のようにハンドルがないのだ。どうするのこれ。

分岐せずに直進しちゃうと前の列車に衝突である。たのむ、分岐してくれ!たのむ!

「ちゃんと分岐しますので大丈夫ですよ」

後ろにいる本物の運転士さんには僕の緊張が伝わっていた。もちろん線路の分岐は滞りなく制御されており、震える新人運転体験者を乗せて列車は無事分岐、引き込み線へと入っていった。

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ここで選手交代。手汗びっしょりになるからみんな手袋しているのかもしれない。

今回運転させてもらった8100形という電車は、運転席を見てもわかるとおりかなり古いものである。そのため現代の電車と違って、車両ごとに「クセ」があるのだという。

僕に運転を教えてくれた運転士さんは「アブキュー(阿武隈急行のこと)のブレーキはよく効くって評判なんですよね」と言っていた。運転士さんジョークなのかもしれない。

 

次は車両と線路の整備!

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