特集 2023年2月6日

そろそろ我が家の王道カレールーを決めておきたい

定番カレールー8種類を食べ比べ

それではまず、バカ舌の僕なりに感じた、それぞれのルーの味の特徴についてを記録しておきましょう。カレー好きとして、この検証を一度でもやってみたこと自体が、とてもいい経験になりました。

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「ジャワカレー」

・商品の特徴

さわやかな辛さと深いコクを楽しめる、スパイシーで深みのあるカレー。1箱で9皿ぶん。参考価格、税込み289円。

・個人的感想

慣れ親しんだというか、安心感のある香りともったり感で、これぞカレーという感じ。スパイスの焙煎感や、コショウ系の辛さもしっかりとある。酸味や甘味は感じない。とろみは中程度。

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「バーモントカレー」

・商品の特徴

アメリカのバーモント州に伝わるりんごとはちみつの健康法を応用した、まろやかでコクのあるカレー。りんごペーストは国産を使用。1箱で12皿ぶん。参考価格、税込み246円。

・個人的感想

スナック菓子や駄菓子のカレー味って、この味な気がする。穏やかな辛さとスパイス感。ちょっとミルクっぽいようなまろやかさも感じる。意外なことに、りんごやはちみつを思わせるような甘みや香りは感じない。そのあたりは、食材と合わさって花開くのかもしれない。とろみ中。

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「とろけるカレー」

・商品の特徴

圧力鍋でとろとろになるまで煮込んだ20種類の野菜の旨味がたっぷり溶けこんだ味わい。1箱で10皿ぶん。参考価格、税込み170円。

・個人的感想

ほんのりと甘さがあって、だけど、これはターメリックかな? スパイスの香りもしっかりと前面に出ていて、バランスがいい。それにより後味の余韻も心地いい。とろみは少し弱め。

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「こくまろカレー」

・商品の特徴

「調理時に2種類以上のルーを混ぜ合わせるというお客様の声」から誕生。
「あめ色玉ねぎのコクのルウ」と「生クリームのまろやかルウ」をブレンドして仕上げた、コク深いカレー。1箱で8皿ぶん。参考価格、税込み170円。

・個人的感想

これまたバランス良くまとまった親しみやすい香りで、個人的に重視したいポイントである酸味がほんのりと感じられる。コンセプトが自分の考えかたに近いところもぐっとくる。まろやかでとろみも強め。

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「ゴールデンカレー」

・商品の特徴

35種類のスパイス&ハーブの絶妙な調和。豊かな風味が口のなかに広がる香り高いカレー。1箱で10〜12皿ぶん。参考価格、税込み192円。

・個人的感想

これまでと方向性が変わり、ガツンとスパイスを感じる本格派。知らないスパイスもいっぱい入ってそう。ひと口食べると頭のなかに、古民家をモダンに改装したこだわりのスパイスカレー屋の風景が広がる。甘み、酸味もほんのりとあり。これをパッケージの指示通りに作れれば、「得意料理はカレーです」と自称して問題ないだろう。それでいてそんなに高くないのも驚き。とろみ中〜弱。

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「ディナーカレー」

・商品の特徴

仔牛の骨と肉、香味野菜をじっくりと焼きあげ、丹念に煮込んだフォン・ド・ボーの奥深いコク、ソテー・ド・オニオンとバターの濃厚な旨味。1箱で10皿ぶん。参考価格、税込み286円。

・個人的感想

クリーミーで旨味が強烈、きのこ系の風味も感じるような? ていねいな洋食といった印象。塩気やスパイスのバランスも良く、それでいて後味の余韻は柔らかい。とろみ中。

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「カレーZEPPIN」

・商品の特徴

デュクセルソース(マッシュルームと香味野菜を炒めたソース)入りの濃厚ペーストと40数種のスパイスで仕上げた、大人のためのカレールー。コク深く、豊かな味わい。1箱で8皿ぶん。参考価格、税込み320円。

・個人的感想

うわー、やばい! これはきた! いきなりテンション上がってすいません。たとえて言うなら、僕の大好きな「松屋」のカレーに近い濃厚さって言うんでしょうか。ビーフ感がしっかりとあって、甘み、酸味、辛さのバランスが絶妙で、コク深い。ほんのりとクリーミーで、とろみも強め。ここまででは最高価格帯のルーだけど、あくまで個人的に、どれか1品選ぶというなら、もう言っちゃう。これが好き!

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「本挽きカレー」

・商品の特徴

香味野菜、丸鶏、鶏ガラをていねいに煮込んだブイヨンの旨味と、絶妙にブレンドした25種類のスパイスの香り。小麦粉を使用せず油脂量を抑えることで、スパイスの香りを引き立てた本格的なカレー。1箱で6〜9皿ぶん。参考価格、税込み367円。

・個人的感想

そもそも今回のなかでこの商品だけが固形ルーではなく粉タイプで、他とは方向性が違う。ゆえに、特別枠的な感じ。味もスパイスカレーとして完成されていて、いろんな食材を使って遊んだりと、応用範囲が広そう。粉をそのままごはんに炊き込んでみたりしまっても楽しそう。スパイスから作るほどの元気はないけれど、家で美味しいスパイスカレーが食べたいってとき、選ぶ価値ありだと思う。とろみ弱。

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2種類のルーが決定!

ふぅ、疲れた……。とはいえ、ここまでが基本編。ここからさらに、少量のカレーを混ぜ合わせつつ味見し、我が家の王道カレーに使うふたつのルーを決めなければなりません。

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なるほどなるほど

ただ、いったん8種類のカレーを食べ比べ、想像以上にそれぞれの特徴が把握できました。念のため、あれこれ試してはみたんですが、結果、やっぱり当初僕の頭に浮かんだ組み合わせがベストでしたね。

その組み合わせとは、「カレーZEPPIN」×「ゴールデンカレー」!

そもそも、単体ではダントツで好きだった、濃厚な味わいの、カレーZEPPIN。そこに、ガツンとしたスパイス感のゴールデンカレーを合わせ、両方のいいとこどりをしてしまおうという狙いですね。実際に味見してみると、それぞれの長所がぶつかってぼやけるということもなく、バランスもばっちり。

よし、これに決まりだ!

⏩ 次ページに続きます

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