短い記事 2022年3月9日

ドイツの若者に流行中の「ウォッカ・アホイ」

今、ドイツの若者たちの間で、「アホイ・ブラウゼ」という駄菓子の粉末ジュースを口に含み、ウォッカで流し込むという、なかなかにハードそうな飲みかたが流行っているとのこと。

運良くアホイ・ブラウゼを入手することができたので、さっそくやってみま〜す♪

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

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まずは「アホイ・ブラウゼ」を味わってみよう

という情報を編集部経由で教えてくれたのは、デイリーポータルZのライターでドイツ在住の、ほりべのぞみさん。

酒場ライターを名乗っておきながらアンテナの低い僕は、海外どころか日本のお酒の流行にすらうとい始末。こういったリアルな情報を知ることができるのは、とても興味深いしありがたいことです。

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「アホイ・ブラウゼ」

こちらが噂のアホイ・ブラウゼ。日本で言うところの「粉末ジュース」みたいなものでしょうか。

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パッケージを開けてみると

・ORANGE(オレンジ)
・HIMBEER(ヨーロッパキイチゴ)
・ZITRONE(レモン)
・WALDMEISTER(車葉草 / クルマバソウ)

の4種類のフレーバーが。ヨーロッパキイチゴは、いわゆる「フランボワーズ」のことで、ベリー系のフルーツ。クルマバソウは、ほりべさん情報によると、ドイツでは人気の味でグミ、ゼリー、ドリンクなどに広く使われているのだとか。

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「HIMBEER」を小皿に出してみる

まぁ、「粉」ですね。

これをまず、正統派の飲みかたで飲んでみようと、パッケージの絵を参考に炭酸水で割ってみたんですが、あとから思ったけどこれ、粉自体にシュワシュワ要素があり、普通に水で割ればいいのかも。

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アホイ・ブラウゼの炭酸割り

ところがこれが、すごく美味しい! しっかりと甘酸っぱく、ベリー系の鮮烈な香りがして、炭酸ジュースとしてクオリティーが高いです。

僕、お酒を飲みすぎてしまった翌朝などにやたらと甘い系の炭酸ジュースを体が欲してしまうことがあり、これを「甘炭酸(あまだんさん)現象」と呼んでいるのですが、とはいえ普段はそんなに飲まないから買い置きもない。そんなとき、このアホイ・ブラウゼさえ家に常備しておけば、いつでも甘炭酸現象に対処することができそう。箱買いしたい!

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いよいよ「ウォッカ・アホイ」タイム!

さて、それではいよいよドイツの若者に流行中だという飲みかた「ウォッカ・アホイ」を試していきたいと思います。

なにはともあれ、普段家ではあんまり飲まない「ウォッカ」を買ってきました。

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イギリスのウォッカですが、「スミノフ」
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で、とりあえずショットを何杯か用意

いや〜、こわいな〜……最近、こういうパリピ的な飲みかた、とんとしてないもんな〜……。

では、ほりべさんに詳細を教わったとおりに飲んでみますね。

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アホイ・ブラウゼを1/2〜1袋口に含む
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すかさずウォッカも流しこむ
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口のなかでよく混ざるように、頭のほうをシェイク
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っか〜……

ドイツの若者のまねをしたはずが完全におじいちゃんに近づいているのは、僕が日本人だからでしょうか。

写真には辛そうな顔しか残っていませんでしたが、しかしながらこれがぜんぜんありでした!

まず、ウォッカ特有のストレートかつかなりハードなアルコール感が、過剰な甘酸っぱさや香りによってかき消される。ベリー、オレンジ、レモンはもちろん、ちょっと草っぽいクルマバソウのフレーバーも個人的に気に入りました。口に残ったアホイの粉をザリザリガリガリ噛んでいると、まるでおやつを食べているような感覚に。それでいて、酔いのほうはしっかりやってくる。そりゃあ、度数が40℃あるんだから当たり前だ。

つまりですね、飲みやすいがゆえに、これはかなり危険な酒だということ。重要なプレゼン会議の直前などにぐいっと一杯飲んで臨むのはありだと思いますが(なしか)、ひと晩に何杯も飲んだり、毎日こんな飲みかたをしていると、自分の場合ちょっとやばい気がします。

いやでも、すでにもう一杯飲みたくなってるくらいクセになるし、特に若者の間で流行るのもわかるな〜……。こんど、日本の粉末ジュースでもやってみようかな。

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