つまりは、そういうことなんですよ
まぁ、大学イモのタレはサツマイモに絡めることで初めておいしくなる、ということなんだろう。大学イモのタレは、他の食べ物にかける為に作られてたものではないのだ。
なので、大学イモのタレは普通の大学イモとしてサツマイモとからめるか、もしくはそのまま飲むべし。それが結論。
はんぺんには申し訳ないが、さっきのは本当にまずかった。口直しに野菜やフルーツでも食べてみるとするか。
悪くはない。キュウリの瑞々しさが、どろっとしたタレを薄め程よい甘さに調節してくれている。昔、キュウリにハチミツをかけるとメロンの味になるとかいうのが流行ったが、これはまるでスイカのような味。
でも、やっぱり私は、キュウリはもろみ味噌で食う方が圧倒的にうまいと思う。
まぁ、アリなんじゃないかな。これは。
キュウリの時と同じく、瑞々しさが濃厚なタレを薄めてくれるので甘さはちょうど良い。季節はずれの酸っぱいトマトが、ほんのり甘くなってお得な気分。むしろ、ゴマが余計かな。
バナナはうまい。タレと良く合う。これはアレだ。バナナパンケーキにハチミツをかけた、そんな感じだ。うん、そうだ。パンケーキにすればばっちり合うと思う。
リンゴは……うん、まぁおいしいよ。でも、これはもともとリンゴがおいしいんじゃないかな。どちらかと言うと、タレなんかかけないでそのまま食べたい。っていうか、そのまま食べさせてください。
……私は、本当にこんなことがしたかったのだろうか。なんか違う気がする。
そもそも私は、大学イモが好きで、大学イモのタレが好きなワケだが、はんぺんとか、野菜とか、フルーツとか、そういうものに大学イモのタレをかけたかったワケではない。
もう一度初心に返り、純粋に大学イモのタレを味わう術を考えるべきだろう。
寒天で大学イモのタレを固め、それに大学イモのタレをかけてゴマを散らした、言わば大学大学イモのタレ。これが私の出した最後の答えだ。
いかがだろう。こう見ると、なんとも清涼感ある高級な和菓子みたいに見えてくるのではないだろうか。夏の夜、縁側で花火でも見ながら浴衣姿で食べたい感じだ。
あ、うん、おいしい。イケる。それなりに。ただ、ちょっとタレの量が少なすぎたかもしれない。もっと濃厚にすればよかったか。甘すぎてもアレなので、醤油を少し足して塩っ気を強くしてもいいかもしれない。
っていうか、むしろ、大学イモのタレとかそういうのは入れずに寒天だけ固め、細切りにして酢醤油とかで食べてみたい。……あ、それはところてんだ。甘い路線なら、あんこをたっぷり入れるといいかもしれない。……あ、それは羊羹だ。
まぁ、大学イモのタレはサツマイモに絡めることで初めておいしくなる、ということなんだろう。大学イモのタレは、他の食べ物にかける為に作られてたものではないのだ。
なので、大学イモのタレは普通の大学イモとしてサツマイモとからめるか、もしくはそのまま飲むべし。それが結論。
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