コーラ煮を作る
コーラ煮はとても簡単に作ることが出来る。
コーラから作るとなれば話は変わるが、コーラが買った物でいいならば簡単。高校生が小学生の算数ドリルを解くみたない簡単さだ。ということで、もちろん今回もコーラは買ってきたものを使う。

5つのコーラを使い、それぞれでコーラ煮を作ろうと思う。
豚肉を鍋に入れ、それが浸かるくらいにコーラを入れる。そして、ぐつぐつと20分ほど煮込む。その途中に、真夏に2分ほど走って流れる汗くらいの量の醤油を入れる。それだけで、コーラ煮は出来てしまうのだ。恐ろしく簡単だ。



これを5回繰り返してそれぞれのコーラでコーラ煮を作った。煮ている間は部屋中がコーラの甘い匂いで包まれ幸せな気もしたが、甘ったるすぎて吐き気がするコーラもあった。
とは言っても、試食が楽しみでならない。早速、作ったコーラ煮を持って出かけようと思う。

海での試食会
コーラ煮の試食会をするべく海にやって来た。
お日様が、給料3カ月分の婚約指輪のように輝いていて全然寒そうに見えない。サーファーも沖に沢山いるし。
しかし、12月の冬の海だ。
写真では分かりにくいがキチンと寒い。海水もキチンと冷たい。やっぱり冬の海なのだ。

12月の海でコーラ煮を試食して、美味しさを海を利用して示そうと言うのが、今回わざわざ海に来た理由だ。美味しい度合いにあわせて僕が海に浸かるのだ。
「このコーラ煮の美味しさは腰くらいかな」とか「膝くらいかな」とかと。浸かれば浸かるほど美味しいということになる。
美味しさを口で説明するだけよりも、分かりやすいと思ったので、この方法を採用したのだ。美味しさがひと目でわかるシステムなのだ。

コカコーラ


まずはコカコーラのコーラ煮を食べてみようと思う。
夏場の太陽の下で飲むコカコーラは最高に美味しいけれど、コーラ煮としてのコカコーラはどうなのだろうか。出来上がったものを見ると、程よく飴色で美味しそうではある。
それと書き忘れていたのだけれど、今回僕は半被を着ている。ただ、それにはほとんど意味は無く、写真が地味だったので、半被を着たら派手になるかと思って着ただけだ。

食べてみて驚いた。
ものすごく美味しいのだ。適度な甘さに味の深み。三ツ星レストランで料理を食べているかのようだ。フォークとナイフを準備していて良かったと心から思うほどだ。
もしもこのコーラ煮が女性ならばミッション系の女子高出身だと思う。上品な味わいで最高に美味しいのだ。

とりあえず一番最初のコーラ煮なので、これを基準とするべく、体の半分である腰まで海に浸かろうと思う。驚くほど美味しかったので、本当は全身浸かってもよいくらいなのだが、一番最初から満点をあげると、その後に食べるものの点数に困る。とりあえず腰まで海に浸かることにした。


波を舐めていた。
思いっきり、波に押し倒されてしまった。瞬間的にメガネを手で押さえ、目を瞬間接着剤で貼り付けたように閉じて水中でもがいた。そして、感じることは寒いである。ものすごく寒いのだ。
腰までのはずが結局全身浸かってしまった。
とはいっても、もともとはミッション系の女子高ほどに美味しかったのだから、全身浸かっても問題ない気がする。これ以上に美味しいコーラ煮が出てきたら、それはその時考えるとして、コカコーラのコーラ煮の評価は全身と言うことにしよう。
●コカコーラ煮ミッション系の女子高に通うような、上品な味わい。適度な甘さ、味の深みなど最高ランクのコーラ煮と言える。 ![]() |
ペプシコーラ


コカコーラ派の次に多いと思われる「ペプシコーラ」派。
アメリカの2大コーラ会社の一つ(もう一つはコカ)で、最近はカロリーゼロの「ペプシネックス」も人気が高い。今回は通常の「ペプシコーラ」を使ってコーラ煮を作った。

口に入れた瞬間に震えが来た。
それ程に美味しいのかというと、そうではない。先のコカコーラの判定で全身がびしょ濡れになったために驚くほどに寒いのだ。
写真が派手になる、という理由で着た半被が体にピッタリと張り付きどんどんと体温を奪っていく。コーラ煮どころじゃない。

味の方は先のコカコーラと比べると下町的な味がする。
庶民的な感じがするのだ。タバコ屋の看板娘みたいな、頑張れば手が届きそうなアイドルを彷彿させる。
しかしコカコーラのコーラ煮の方が美味しかった。
今回こそ判定は「腰」だ。コカには遠く及ばないのだ(あくまでコーラ煮にした時の話です)。


腰まで浸かろうと思っていたら、波が強くて押し倒され結局全身浸かってしまった。寒くて足の踏ん張りと言うものが限りなく0に近いのだ。ちょっとの衝撃でこけてしまう。
全身浸かったが、ペプシコーラのコーラ煮の美味しさは「腰」であることに変更はない。全身浸かったのは、おまけみたいなものだ。いらないおまけだ。通販で桐箪笥を買ったら、もう2つ桐箪笥がおまけで付いて来た、みたいなことだ。一個でいいのだ。3つもいらないのだ。寒いのだ。
●ペプシコーラ煮タバコ屋の看板娘のような、手が届きそうな庶民的な味わい。 ![]() |