特集 2025年4月22日

オープンしたての海の森公園にはまだ果て感が残っている

海の森公園のここが良い!第2位:人がいない

続いて第2位は人がいないところである。先ほども書いたように園内は基本的に人口密度が低いのだが、入口から遠い道などは本当に人がいない。週末の都内でこの人の少なさはけっこう貴重だ。

広場にだれもいない!
道の中では公園の北側にある「風の坂道」が一番だれもいない!
東京オリンピックでクロスカントリーのコースとして使われた道もだれもいない!
だれもいないせいか、カラスの鳴き声が都心よりも生き生きしている気がする。
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 誰もいないなーと思って油断していると、急に茂みから人が出てきてびっくりする。園内は舗装されていない小道も多く、木々の隙間にいきなり道が現れるのだ。

こういう道にぽつぽつと人がいてなんだかポケモンの世界のようだ
そう思ってみると場所のネーミングもポケモンっぽい
ポケモンっぽいやつも生息している。名前は「うみのもりすけ」

 

ちなみにこのイラスト、春と冬の間の絵が不自然だなと思っていたら、扉になる部分でちゃんと蛇腹に対応するようになっていて感心した。芸が細かいな。

たまにはポケモンGoではなくリアルポケモン感を海の森公園で味わってみるのも一興だろう。そして毎日人混みの中で暮らす都会の皆さんにはぜひ海の森公園でデジタルデトックスならぬ「人デトックス」を味わってほしい。

海の森公園のここが良い!第3位:景色がいい

第3位は景色がいいところ。急に普通のことを言い始めたわけだが、最後は普通に海の森公園のオススメスポットを紹介したい。

園内には「東の小山」と「西の小山」という2つの高台になったビューポイントがあるが、オススメは「東の小山」だ。

「つどいの草原」に比べてネーミングのやる気のなさは否めない
小山を上まで上ると…
目の前に東京ゲートブリッジ!

東の小山は東京ゲートブリッジのビュースポットとして最高の場所だ。東京ゲートブリッジは立地的になかなか近くでそのかっこいい姿を拝むことが出来なかったが、ここからなら思う存分眺めることができる。公園の緑と青い海と空、そして東京ゲートブリッジのコントラストも美しい。

恐竜橋の異名の由来である恐竜部分も近くで見ると恐竜というより尺取虫のようだ
さらに近づくと構造物としての無骨さが強調されてかっこよさが際立つ

惜しむらくは海の森公園が17時で閉演してしまうのでライトアップされた東京ゲートブリッジがここから拝めないことだ。夜間も入れる特別開園などがあったら絶対来たい。

公園の開園に伴い東京ゲートブリッジから中央防波堤側にも徒歩で降りられるようになった。16時半までしか降りられないので要注意。
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ちなみに西の小山からはお台場のビル群や東京港を眺めることができる。ガントリークレーンが並ぶ姿も悪くない。

ガントリークレーン、通称「海のキリン」の群れがよく見える

ただ西側はゴミ処理施設に隣接するからか、少しゴミのにおいが漂っていた。いくら綺麗に整備されていても、ここはゴミの上に作られた公園である。そして今でも埋め立ては続けられており、現在埋め立てが進む新海面処分場が東京23区最後の最終処分場と言われている。

私たちの出したゴミの行き着く姿を身体で感じて、これからのゴミ問題を少しでも考えるきっかけにすることが海の森公園に訪れる一番の意義なのかもしれない。


これからの変化も楽しみな海の森公園

改めて海の森公園のここが良い!ランキングは以下の通り。

1位:果て感がまだ残っている

2位:人がいない

3位:景色がいい

5年半前に感じた「果て」感が今でも残っており感動した。これからもっと整備されていくだろうが、果て感がなくなってしまうのはちょっと寂しい気もする。しかし、まだまだ木々も育っていくだろうし、また別な変化が楽しませてくれるだろう。

なかなか気軽に行ける立地ではないが、また数十年後に訪れて今との変化を感じてみたい。

管理事務所の泥落としマットが新しかった。このタイプのマットの新品が見れるのも貴重なので早めに行こう。
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編集部からのみどころ
きれいに整備されてもにじみ出る最果て感、クルドサック風の行き止まり、万博風のリングと静かに変なポイントを見つけてくるあたりはさすがいまいずみさんの観察眼。最後に新品のコンビマットを持ってきたのも渋い。確かに真新しい土地ならでは。(林)

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