発電所から温水を暖房に使っている
セントラルヒーティングとは、どこかでまとめて作った熱を使う暖房のこと。
ウランバートルの場合は、市内にある4つの発電所でつくられた熱水が暖房に使われている。街じゅうに配管が通っていて、そこに熱いお湯を送ることでアパートやテナントビルを温めているのだ。
ウランバートル(UBと略すらしい。かっこいい!)は稚内と同じくらいの緯度で、標高1300メートルの高地。冬はとにかく寒いので、暖房は重要なインフラである。
9月には強制的に暖房オン
温水の供給が行われるのは、毎年9月15日から5月15日と決まっている。気温に関係なく、とにかくこの日程のとおりに暖房がスタートするらしい。
そのため、セントラルヒーティングがスタートした直後、まだ気温が高い昼間にカフェに入ると、冷房が入っていることもあった。合理的なシステムには、いくらかの非合理が含まれているのだ。
洗濯物も乾く
ちなみに便利なことに、各部屋に設置されたヒーターに靴下などを干すと、一晩で乾く。モンゴルで一般的な使い方なのかは知らないけど、旅行者としてはうれしいポイントだ。
ストーブで同じことをしたら火事になってしまうかもしれないが、このヒーターはお湯が通っているだけだから安全だ。
室内は半袖OK!
もちろん洗濯物だけでなく、自分もあたたまる。窓の外が氷点下でも、室内は半袖で過ごせるほどだ。
「寒い地域は家に入ると暖かい」みたいな話をよく聞くが、たしかに暖かい。いいですね。京都の冬も寒いけど、家に入るともっと寒かったりする(底冷えつらい)。
日本に留学したことがあるモンゴル人の友達も、日本の冬は寒すぎると言っていた。1月ごろはアパートで凍えそうだった、と。
気温だけ比べるとモンゴルの方が圧倒的に寒いはずなんだけど、日本の家がスカスカすぎるのだろう。今からセントラルヒーティングを導入するのは大変かもしれないが、断熱とかはもっと頑張ったほうがいいかもしれない。