ちょっと聞いてよ 2022年10月31日

発電所からお湯がくる!モンゴルを街ごとあたためるセントラルヒーティング

モンゴルは寒い国だ。観光シーズンが夏なので暑そうな写真を見ることが多いけど、真冬のいちばん寒い時期には、なんとマイナス40度にもなる。寒すぎる。

9月下旬、わたしが首都・ウランバートルに滞在しているあいだも、夜間には0度を下回る気温になった。やっぱり寒い。

しかし、宿泊先のアパートは暖かくて、半袖で過ごせるほどだった。セントラルヒーティングの仕組みがあるからである。

ファンクバンド「踊る!ディスコ室町」のまこまこまこっちゃんです!ギターを弾いています!京都在住!

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発電所から温水を暖房に使っている

セントラルヒーティングとは、どこかでまとめて作った熱を使う暖房のこと。

ウランバートルの場合は、市内にある4つの発電所でつくられた熱水が暖房に使われている。街じゅうに配管が通っていて、そこに熱いお湯を送ることでアパートやテナントビルを温めているのだ。

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各部屋に設置されたパイプにも温水がとおっていて、私たちのまわりでいうとオイルヒーターみたいな感じの暖かさ。24時間ついているので安心
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夜は寒いので助かる。9月後半からは、もう氷点下の冷え込みだ​​​​​​

ウランバートル(UBと略すらしい。かっこいい!)は稚内と同じくらいの緯度で、標高1300メートルの高地。冬はとにかく寒いので、暖房は重要なインフラである。

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市内の火力発電所。でっかいパイプにお湯が通っていて、
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アパートやビルに送られてくる。触るとほんのりあったかい
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配管は地上と地下を縦横無尽にとおっていて、太いメインパイプの近くのおうちは暑かったりするらしい

9月には強制的に暖房オン

温水の供給が行われるのは、毎年9月15日から5月15日と決まっている。気温に関係なく、とにかくこの日程のとおりに暖房がスタートするらしい。

そのため、セントラルヒーティングがスタートした直後、まだ気温が高い昼間にカフェに入ると、冷房が入っていることもあった。合理的なシステムには、いくらかの非合理が含まれているのだ。

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足元あつくて、頭上はエアコンで涼しい。頭寒足熱だ(?)

洗濯物も乾く

ちなみに便利なことに、各部屋に設置されたヒーターに靴下などを干すと、一晩で乾く。モンゴルで一般的な使い方なのかは知らないけど、旅行者としてはうれしいポイントだ。

ストーブで同じことをしたら火事になってしまうかもしれないが、このヒーターはお湯が通っているだけだから安全だ。
 

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靴下めっちゃ乾く! モンゴルは乾燥しているので、室内の保湿にも効果があるかも

室内は半袖OK!

もちろん洗濯物だけでなく、自分もあたたまる。窓の外が氷点下でも、室内は半袖で過ごせるほどだ。

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ビビって長袖を着たら暑いくらいだった!

「寒い地域は家に入ると暖かい」みたいな話をよく聞くが、たしかに暖かい。いいですね。京都の冬も寒いけど、家に入るともっと寒かったりする(底冷えつらい)。

日本に留学したことがあるモンゴル人の友達も、日本の冬は寒すぎると言っていた。1月ごろはアパートで凍えそうだった、と。

気温だけ比べるとモンゴルの方が圧倒的に寒いはずなんだけど、日本の家がスカスカすぎるのだろう。今からセントラルヒーティングを導入するのは大変かもしれないが、断熱とかはもっと頑張ったほうがいいかもしれない。

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余談だけど、モンゴルはアイスがおいしい。コンビニのアイスも(袋から取り出したらコーンがぼろぼろで困惑したけど)ミルクの風味が濃くてさすが乳製品の国。あったかい部屋で食べるアイスうまい!
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