ちょっと聞いてよ 2023年5月5日

「宝石箱をひっくり返したような」って言うけど本当にひっくり返したら大変じゃない?

いらぬ心配を具現化します

「宝石箱をひっくり返したような」という比喩を聞くたびに心配になる。

実際に宝石箱をひっくり返したら大変だろう。

だって宝石だよ?

ひとつでもなくなっていたら事件である。

それに、床の宝石を踏んづけたときの痛さはレゴの比ではない。

さあ、やってみるぞ。
 

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

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宝石入り宝石箱も売ってるAmazon

別の撮影を終えたあと、おずおずと宝石箱を取り出した。

人生にはおずおずと宝石箱を取り出す日が来るのだ

Amazonで激安価格だったが、そう思うと今回の趣旨に反するので本当に高いものだと思うことにする。
ピンクのダイヤはきっと「なんとかの涙」みたいな名前がついて1億ぐらいするだろう。

ではこれから宝石を箱をひっくり返します
ジョロー。

同席しているのはライター、谷頭さん、ハナウタさん、トルー、べつやくさんだ。

「わー」という声があがった。きれいの意味の「わー」ではなく、あーやっちゃったーの「わー」である。語尾下がりのわーだ。 

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宝石箱をひっくり返したような景色があらわれた

比喩でしか聞いたことがなかった景色が眼前に現れた。

これが「宝石箱をひっくり返した」です

しかし、意外に悪くない。言うほどでもないんじゃないの?と疑っていたのだが、きれいだ。

キラキラしている(谷頭)
こういう居酒屋の床ありますね(ハナウタ)
この上にガラスが貼ってあるやつ(トルー)
居酒屋のトイレの芳香剤でこういうのある(べつやく)

と概ね東方見聞録(居酒屋の)という感想だった。 

谷頭さんが思わずソファの下を覗く

意外に飛びちったのでどこかに入り込んでないか心配になる。そう、問題はちゃんと回収しなければならないことだ。

宝石の数は合計91個。形が7種類あり、そのうち6種が10個、1種だけ30個ある。そこに真珠がひとつ加わる。

このかたちだけ30個あります
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宝石箱をひっくり返した後始末

「あ、じゃあ僕はクローバーやりますよ」「おれは水滴型を集めます」
自然と役割分担ができて集めはじめる。

みなさん、これが「宝石箱をひっくり返したかのよう」の後始末です

そして、恐れていたことが起きる。
ひとつ足りないのだ。 

えー!!ひとつたりない!となった瞬間

宝石が大事、という設定上の心配だけではない。

ここはレンタルスタジオだったので宝石を落として帰れないのだ。次の人が踏んづけたら(激痛)もう貸してもらえない。

あった!あった!

幸いなことに無事見つかった。ひとつ1億円の宝石である。居酒屋の床に埋まっているやつだけど。

ひっくり返した宝石が無事回収できてほっとする我々

「宝石箱をひっくり返したかのよう」の慣用句の裏にはこんな物語があったのだ。とはいえ4人でやれば宝石箱をひっくり返しても90個を5分で回収できる。


宝石箱をひっくり返すと

・比喩にふさわしくきれい
・集めるときに元が何個あったのかメモをしておこう
・4人いれば5分で大丈夫
・小さいリアル宝石があったらこの限りではない

また宝石箱に入れる
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