「いいね!」じゃなくて「イエ〜」と、年がわかる表現で埋まってしまってお恥ずかしい。そんなことはさておき。
能力者気分にはあまりならなかったが、指の先に明かりがつくのはけっこう楽しいんじゃないかしら。もっと炎をコンパクトにしたら、実用的にならないかしら。その際は手品用の指じゃなくて、他のガワを考えよう。指サック的なコンパクトさを目指そう。
これからも文字通り、爪に火を灯しながらがんばってまいります、ってことでいいですかね。
「爪に火を灯す」…言うまでもなく、つましく生活することの比喩である。
もちろん実際に爪に火を灯すことはできないが、「爪に火を灯す」、それって、もしできたらどんなだろう。能力者っぽい気分でも味わえないか。
火は怖いので、LEDで作ってみた。
しかし、そもそも爪って燃えるんだろうか。そう思って語源まで調べようとしたが、よくある「諸説紛々」な感じだったので、端折る。各自調べておくように。
さて「爪に火を灯す装置」、どうやって作ろう。爪の先につけられるような微小なLEDキット、あるかな…
Nゲージや車などの模型に組み込むキットをたくさん売っているところがあった。抵抗やら電源やら、配線に悩まなくてもワンタッチであかりが点く。部品がいちいち小さいのもありがたい。知らない世界だった。
ちなみに上の写真の上側の部品は「ゆらぎ」用のアタッチメントで、今回の企画に最適!と買ってみたが、撮影には少々輝度が落ちるため、そして小さく取りまとめるのにはかさばるので、泣く泣く外した。
こういうの、光るだけで毎回小さな感動が胸にこみ上げるよね。
さてこれを、指に装着するにはどうしよう。軍手を肌色に染めて組み込む?いやいや、肌色のゴム手袋?いやいや…
偽の指につけよう!と思い立ち、いっそアリものでとネットを探したら、良さそうなコレ「手品用の指」があった。そうかこの手が(指が)あったな。もうこれしかない。
中にタネを仕込む用なだけに、やけにゴツく、しかも親指だったが(本当は人差し指でスマートに灯したかった、なんならE.T.ごっこも)、「イイね」の体勢を取りつつ灯すことにしよう。
さて電子工作的なことをやる時に私が一番苦心するのが「配線をいかに創作物の中に収めるか」である。そりゃ技術的なことに関しても、そのわからなさは私に激しく迫って来るのだが、配線の取り回しこそが本当はこの世で一番やっかいなんじゃないだろうか、と思うくらいやっかいだ。
手品指の先に穴を開けて、そこからLEDを5mmほど出した。ここに、まさに爪の先に火が灯るかのごとく、炎の形を作りたい。100均で売ってるLEDキャンドルを模して、3Dプリンタでガワを出力しよう。
出力した炎部品を、さっきのLEDにかぶせてボンドでつければひとまず安心だ。
おっと、電池やスイッチはどうする。手首にでもまきつけて、いつもみたいに適当にテープで隠すか?ああん?
でも思い出してください。これ、手品用の指なんです。
ということはあの妙に空いた空間に電池キットなど適当に詰めておけばいいんじゃないだろうか。やっぱり適当だ。
そして、これでもうできあがりである。
配線、けっきょくクシャッとさせて終わりにしちゃったが、指にはめる分には余裕なんである。さっそく使うことにしよう。
じゃんじゃん爪に火を灯していこう。積極的に爪に火を!
帰宅時、キーホルダーがカバンの奥底に埋もれて探せないときは。
灯せ、爪!
「いいね!」じゃなくて「イエ〜」と、年がわかる表現で埋まってしまってお恥ずかしい。そんなことはさておき。
能力者気分にはあまりならなかったが、指の先に明かりがつくのはけっこう楽しいんじゃないかしら。もっと炎をコンパクトにしたら、実用的にならないかしら。その際は手品用の指じゃなくて、他のガワを考えよう。指サック的なコンパクトさを目指そう。
これからも文字通り、爪に火を灯しながらがんばってまいります、ってことでいいですかね。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |