デジタルリマスター 2024年1月30日

ネジをつければなんでも三脚になる (デジタルリマスター)

三脚があると写真を撮るときに便利だ。1人で取材に行った時も三脚があれば自分を撮影出来る。暗いところで撮るときも手ぶれしない。三脚があると心強い。

そんな三脚だが、ネジの規格が決まっているので作ろうと思えば自分で作れる。今回はそのネジを使って色んなものを三脚化してみたいと思います。

2010年8月に掲載された記事を、AIにより画像を拡大して加筆修正のうえ再掲載しました。

あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。

1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。(動画インタビュー)

前の記事:行川アイランドのフラミンゴを探す旅 (デジタルリマスター)

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1/4インチネジと言います

三脚に使われているのは「1/4インチネジ」というネジで、ホームセンターに行けばまず間違いなく売られている。値段は1本10円~25円程度。激安。

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色んな長さのネジが売られてます。10円~25円くらい。

長い方が金属を多く使っているので高くて、短い方が安い。あんまり長すぎるのは使いにくいので、普通は一番安い12mmとか16mmを使うと良い。

三脚的なものを作る場合、ネジの他にナットやワッシャーが必要になるが、これらは1個3円程度。なんか昭和初期みたいな金銭感覚になる。

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これはナット。1個3円。
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ワシャーも1個3円。ワシャシャシャシャ。
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ネジはうまい棒1本と同じ価値です。
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3本でベビースターと等価に。

これらをうまい具合に組み合わせると、三脚が作れてしまうのだ。まずは一番簡単なペットボトル三脚を作ってみましょう。

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ペットボトル三脚の作り方

まず、綺麗に洗った空のペットボトルを用意する。

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空のペットボトルを用意します。

次に、キャップの中央に穴を開ける。ドリルがあると簡単だ。穴の直径は6mm。僕が持ってるドリルは4mmの穴しか開けられないが、ぐりぐりやって穴を広げた。

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キャップの中央に直径6mm程度の穴を開けます。

穴が開いたら、そこにネジを入れる。このとき、ワッシャーでプラスチックを挟む様にしないとネジが滑っちゃうので注意。最後にナットを上からつければ完成だ。ネジ、ワッシャー、キャップ、ワッシャー、ネジ、という順の層になればOK。

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完成。
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ナットとキャップの間にワッシャーを入れるのがポイント。
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裏側もネジの頭とキャップの間にワッシャーが入ってます。
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カメラを付けてみました。500mlの水を入れるとコンパクトデジカメなら固定できます。
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材料費は19円

使った材料は長さ12mmの1/4インチネジ1本、ナット1個、ワッシャー2個なので19円。ペットボトルのキャップはゴミなのでタダだ。

実は、もっとちゃんとしたやつだけど同じような商品がカメラ屋さんで売られている。確か500円くらい。もちろんちゃんとした作りなので、それが高いとは言わないけど。

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うまい棒2本より安い。

と、この様に1/4インチネジを使えばなんでも三脚に出来てしまうのだ。

他にも色々作ってみましょう。

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ヘルメットカメラを作るのも簡単だ

よくテレビで使われるヘルメットカメラ。そういったものも簡単に作れてしまう。まずはヘルメット。ホームセンターで880円で売られていた。あご紐がないが帽子みたいに調整できるので頭にフィットしてちょっとやそっとじゃ脱げない様に出来ている。

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880円のヘルメット。どの程度安全効果があるかは謎。

かぶってみると頭にフィットして大変によろしいのだが、白いままだとどうにも田舎の中学生みたいで恥ずかしいので黒く塗った。塗って、穴を開けてネジなどを取り付けた。

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どうにも怪しい。変質者か田舎の中学生かどちらかだ。

これで完成だ。材料費はえーと、899円だ。

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てっぺんに穴を開けてネジなどを付けた。色は、白いままだと大変に目立つので黒く塗った。

単にネジが出ているだけだと角度調整が出来なくて不便なので、「自由雲台」というものをヘルメットの上に取り付けた。球体関節でカメラの向きや傾きを自由に変えることが出来る優れものだ。

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自由雲台を付けました。これは3500円くらい。

この自由雲台にカメラを乗せてみると下の写真のようになる。

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これがヘルメットカメラだ。
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後ろから。
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かぶってみた

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黒くしても変質者感はあまり変わらない。色の問題じゃなかったか。

かぶってみると上の写真のようになる。結構重いがヘルメットは落ちなそうだ。こうして写真をみると結構目立つので、ヘルメットを黒く塗ってもあまり意味はなかったかも知れない。出来るだけ目立たないように生きていきたくて、目立たないように頑張ってはいるのだが。

ヘルメット以外にも色々カメラを付けられるようにしてみた。

傘と自転車だ。あとスケボー。

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ビニール傘が一脚になった

ビニール傘の取っ手に穴を開けてネジを入れた。これで傘が一脚になってしまうのだ。なんて簡単なんだろう。

ちょっと中心を外して穴を開けたのは、傘を斜めに持ったときにカメラが水平になるようにだ。逆にすればやや下を撮りやすくなる。決して、適当に穴を開けたらズレちゃったというわけではない。

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傘の取っ手にもネジを付けた。

こんな風に使う

取っ手につけたネジに自由雲台を取り付けて、その上にカメラをセット。やはりカメラの重さや傘の強度を考えるとコンデジくらいが限度だと思う。一眼は恐くて乗せられなかった。

これを使うと自分撮りも簡単だ。手を伸ばして撮るより遠くや上からの自分撮りが簡単に出来るので存外に楽しい。

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高いところから写真を撮れる。

近所の公園にあるライドに乗って自分撮りをすることも出来る。こういう道具がないとなかなか難しい気もするが、傘一脚のおかげで簡単だ。

ビニール傘は100円、ネジなどは19円なので119円でこんな便利な道具が手に入ってしまうのだ。ネジってすごい。

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南伸坊さんの本に、銭湯の煙突の上でこういう写真を撮る人が出てきたが、僕は無理なのでちょっとした台の上で撮りました。
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距離を置いての自分撮りが超簡単。
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妙にスピード感がある写真が撮れますが、僕の顔にはスピード感が無い。どう撮っても顔にスピード感がない。

傘ならではの便利さを発見

さて、普通に一脚として使っても良いが、傘ならではの便利な使い方を発見した。木の枝などに引っかけて使えるのだ。セルフタイマーを使えば三脚代わりに使える。

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木に引っかけて撮ることも可能。

この時くれぐれも注意すべきなのは、バランス。バランスが悪いと落ちてしまう。カメラをあまり下に向けすぎると落ちてしまうのだ。特に、傘本体と同じ方にカメラを傾けると落ちてしまう。傘自体の重さとカメラの重さが釣り合うように調整しなければならない。

上の写真の様に傾けるのは良いが、逆にカメラを傾けるとカメラと傘、両方の重みが一方向に偏るので落ちてしまうのだ。

それだけ注意すれば、柵や木の枝に引っかけて使えるので便利だ。

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こんな感じで使います。
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カメラが落ちそうになって焦ったとこが撮れてた。人は焦ると笑う。

自転車にカメラを付けるのも簡単

自転車にカメラを付けるのも簡単に出来る。専用の器具も市販されていると思うが、ホームセンターでハンドルに合いそうな金属パーツを買ってきて、ネジで固定すればいいのだ。

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ハンドル部分にホームセンターで見つけてきた金具をセット。真ん中がパイプの形に曲がってるのと、真っ直ぐな金具をネジで留める。

材料費的には300円くらいだろうか。1/4インチネジの上に自由雲台を付ければそれで自転車載カメラの出来上がりだ。これにiPhone用の固定器具を合わせれば自転車USTREAMも簡単に出来るし、自転車用GPSとしても使える。(※外れた場合にそなえてストラップなど保険を掛けておく必要はあるが)

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車載カメラが出来ました。
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パーツはたぶん近所のホームセンターで売ってます。

スケボーにも付けてみた

スケボーだ。あらかじめ書いておくが、僕はスケボーには乗れない。けどスケボーにカメラを付けてみたらきっと面白い映像が撮れるだろうと思って付けてみた。本体は木で出来てるので穴を開けるのは簡単だった。

ただ、乗るのは非常に難しかった。スケボーってなんか真っ直ぐ走らないんですがそういうもんなんですか?

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カメラつきのスケボーという異様な事態に。

1/4インチネジは便利だ

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量産した。1個100円なら売れるかな。1個あたり81円の儲け。

なんでも簡単に三脚化出来てしまうネジが1本10円だ。なんという安さ。費用対効果を考えると、ここまで有用な物もそうそう無いんじゃ無かろうか。

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その人が見ているものが頭の上のモニターに表示されているのも面白い。頭の中を覗いているような感じに見える。

また、今回のネジとは逆に、例えば小さなマグライトなどに1/4インチナットを付ければ三脚に付けられるライトが作れてしまう。スピーカーに付けたりしても面白い。こうやって規格化されているネジやナットを使うと、本来の目的からちょっと離れた器具を作れるのが面白い。

なにか面白使い方を見つけたら教えてください。

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