特集 2023年10月30日

トランシーバーを子どもと使うと最高


スマホ全盛のこの時代。あのトランシーバーが、ちょっと手軽に遊べるものになっていた。結論から言わせてください。トランシーバー、子どもと使うと最高です。

父は数学教師。母は国語教師。姉2人小学校教師という職員室みたいな環境で育つ。普段はTVCMを作ったり、金縛りにあったりしている。(動画インタビュー)

前の記事:めちゃくちゃに断熱するクーラーボックスを作る


トランシーバー、それは憧れ

Netflixの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。1980年代の子どもたちが活躍するお話だが、トランシーバーがキーアイテムとして登場する。友だちとうまく通信ができたり、できなかったり。

これがとても楽しそうなのだ。トランシーバーで遊びたい気持ちがふつふつと湧き上がる。でも、自分が子どもの時は高かったし買えなかった。

そんなこと思いながら、ふと我が家の子どもらを見て、「この人たちと一緒に遊べばいいじゃん」とあいなったわけである。

令和のトランシーバーとは
 

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おもちゃのような外観

 

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3台で4,700円だった

私が選んだのは「特定小電力トランシーバー」と呼ばれる無線機。送信出力が小さく、とどく距離も狭いので免許がいらない。


購入した「wesTayin」のT38というモデルは、3台で4,700円だった。しかし、半年ほど経過し、現在では7,400円とかなりの値上がりを見せている(値段の割に高性能じゃんとみんなが飛びついたからだと思う)

それでも、複数台セットで買えば1台2,500円くらいで手に入る。思っていたよりも安くないだろうか。

もう少ししたらダイソーで売ってそうだ。

 

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大人には小ぶりだが

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子どもにはちょうどいいサイズ
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ゆるいシルエットもかわいい

 

安いのでちょっと心配になるが、この商品はちゃんと「技適マーク」を取得している。この技適を受けていないトランシーバーを使うと違法になるので、慎重に選びましょう。

 

 

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総務省が認めたちゃんとした商品

 

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届く距離はこんな感じ

 

【通信範囲】

・市街地:約100m~200m

・郊外:約500m~1km

・見通しの良い場所:約1~2km


 

※この手の格安トランシーバーは、対象年齢が「6歳〜80歳」と書かれていたり、全く書かれていなかったり、「キッズ」「儿童」と書かれていたりとハッキリしないが、小さな子どもに渡す時は、電池の誤飲など充分に気をつけましょう。

※スーパーなどで使うと、業務でトランシーバーを使ってる方々と混線したりと、迷惑がかかるのでやめましょう。
 



実感としては、遮蔽物の少ない公園だったら、よほど大きくない限り、まずどこでも届く。

住宅街だったら、町内が限界といったところ。

そもそもトランシーバーを今回はじめて買うので、スペック上の比較ができないのだが、商品レビューを眺めてみると「昔のおもちゃのトランシーバーと比較すると、とっても高性能」というコメントが多かった。

 

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単四電池を3本使う


充電池を入れておけば、付属の充電ケーブルを本体に差すと、そのまま本体内の電池が充電できる仕様もうれしい。私は100均で買った充電池を入れて使っている。

 

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VOXというハンズフリー機能もついている

マイクに向けて声を出すと、自動で通信がはじまる。 終わったら自動で感知、止まる。とても便利だが、ここまでくると電話でいいじゃん説も出てくるので、あまり使っていない。

 

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LED懐中電灯までついている

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奥ゆかしい光

 

 

実際に使ってみよう

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自宅から届く限界距離を探る


トランシーバーを持った子らに自宅に待機してもらう。私がトランシーバーを持って外にでて、少しずつ自宅と距離をとっていく。

トランシーバーは基本的に一方通行。片方が話している間、もう片方は黙って聞くしかない。

子どもに渡すと、しばらくは一方的に話しかけてきて、こちらが話す隙をくれない。
 

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「ザザザー…きこえる?」

「ザーザー…きいてる?」

「ザ…ザザー…ねえ きこえるの?」

「ザ…きこえる?」

「ザーザ…ザー…きこえないのかな?」

「ザー…きこえるよね?」

「ザ…きこえるかな?」

「ザ…ザーザー…きこえる?」



銀河系でいちばん愛おしい空気のふるえ。アゴまでゆれる。自然と口もとがゆるむ。ノイズの乗っかり具体もあいまってむちゃくちゃいい。

しばらく一方的な「きこえる?」の連打にあったが、しばらくして「話し終わったら、どうぞって言おうね」とルールを説明すると、すんなり理解してくれた(我が家からの通信距離の限界は100mくらいだった)

そしてそして、トランシーバーを手に入れたら、ぜひ公園でやってもらいたいことがあるのです。

 

 

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それは「かくれんぼ」

 

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かくれんぼには、悩みがあった


ひとつめの悩み


それは「も〜いいかい?」「も〜いいよ!」でだいたい隠れ場所がわかってしまうことである。

子らは、全身全霊をかけて「も〜いいよ!」と言ってしまうので、隠れている場所が大人にはわかってしまう。せっかくなら本気で戦いたい。

 

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そこでトランシーバーである

トランシーバーの音量を絞れば、「も〜いいかい?」「も〜いいよ」も囁き声でやりとりすることができる。ゲーム開始直後に居場所がバレることもない。格段にゲーム性が向上する。

 

 

ふたつめの悩み

 

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それは「本気で隠れられない」だ


子ども相手といえ、大人だってできれば本気で隠れたい。しかし、本気を出し過ぎて、しげみの奥なんかに入ってしまうと、探している子どもの様子も確認できないし、そもそも見つけてもらえない。

しかし、トランシーバーがあれば、子どもの状況を聞きながら、隠れる場所を難易度をチューニングしたり、「このあたりだよ」とヒントを出すこともできる。

 

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鬼と隠れる側、両方にメリットがある


 

トランシーバーの魅力は、時代を超えて届く

 

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中学生の甥たちに会ったら、うちの子らが持っているトランシーバーを見つけて、一緒になって遊んでいた。

普段は最新のスマホに夢中の彼らだが、時代を超えた魅力がトランシーバーにはあるのかもしれない。

そういえば、無線機で時を超えて父と子が会話する「オーロラの彼方へ」っていう名作映画もありましたね。

トランシーバーおすすめです。

 

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