僕らは二度寝に抵抗できない
二度寝は気持ちいい。朝の面倒ごとから逃げて意識を失っていくあの快感たるや。目をつぶりさえすれば学校も試験もない楽園にいけるのだ。依存性も高いし法規制されていないのが不思議なくらいである。
しかし楽あれば苦あり。目が覚めるともう遅刻寸前の時間である。急いで支度をする羽目になり家を出る頃にはもうヘトヘトだ。こんな不毛な暮らしからは脱却しなければならない。
枕元に歯ブラシを置く
二度寝の誘惑に打ち勝つためには枕元に歯ブラシと歯磨き粉を置いておくだけでいい。
歯ブラシを事前に準備するのが一番の難所だが、どれだけズボラでもここだけは頑張ってほしい。それは明日への種まきであり、あなたにとって偉大な一歩だ。
用意ができたら朝を楽しみに待つだけである。
この方法なら覚醒してからハミガキが終わるまでのほとんどの時間を目をつむったままで過ごせる。つまり二度寝の欲求を軽めに満たしつつ、朝支度が進められるというわけである。電動歯ブラシなら労力が少ないのでなお快適だろう。
眠ったままで機械が身体をキレイにしてくれるのは星新一の小説みたいだ。子供の頃に憧れた未来が今ここに。
歯磨きが進んでいくとミント味の唾液で口中が満たされ、ついに体を起こすしかないという状況になる。横になっているとむせ返りそうになるからだ。危機に瀕するので寝落ちをしている場合ではない。
(編集注:窪田さんは唾液が口の中にたまると起きるのでこの方法で磨いていますが、非常に眠気が強い、唾液関係なく寝てしまうかたは危険なのでこの方法を使わず、目覚ましなどでがんばって起きてください。編集部・林)
僕は朝が苦手なので「起きるしかない」という状況をずっと求めていた。それがこんな簡単に手に入るのだから弥栄万歳である。
この方法なら普段より早く起きられるうえに、歯磨きが終わっている状態から1日が始まるのだ。時間としては30分くらい儲かった気がして朝から嬉しい。
人生はままなるのだ。