小石川植物園
そのあとに訪れたのは、小石川植物園(文京区)。正式名称を東京大学大学院理学系研究科附属植物園といって、ただの植物園ではなく東大の教育実習施設らしい。(一般客の植物園としての利用も可)
しかし、移動に時間がかかったため、到着したのは19時すぎ。
ヒグラシどころかあらゆるセミが活動を終えており、演目は夏の夜を彩るコオロギなどのリンリン系に切り替わっていた。
ちょうど門から職員の方が出てきたので「ヒグラシっていますか?」と聞いてみたのだが、「よくわからないですねー」と言われてしまった。
出直すか…。
この日は17:30ごろにやってきた。それでも思いっきり門が閉まっているが、実は植物園の閉園は16:30なのだ。ヒグラシ鑑賞には早すぎる時間のため、成城大学につづいて敷地外からの鑑賞が前提となる。
植物園は長方形をしていて、長辺700mくらいあってかなり広い。どこにでも同じようにヒグラシがいるとは限らないので、外周を端から端まで歩いて調べる。
そして園の外周を半周したころ、その声はついに聞こえてきた!
いやーすごい。タイミング表示用のヒグラシの絵が消える暇がないほど、ひっきりなしに鳴いている。鳴き声だけなら明治神宮をしのぐほどかもしれない。
ただ鑑賞スポットとしては若干の難もあって、ここは車が頻繁に通る狭い道なのだ。
このあとも広範に歩き回ってみたのだけど、ヒグラシの声がよく聞こえたのはこの道沿いだけだった。
僕が現場にたどり着いたのは18:10ごろ。おそらくもっと早い時間から鳴いていただろう。そのあといったん離れて18:30に戻ってきたときはだいぶ静かになっており、19:00には日が暮れてキャストが夜の部の虫に入れ替わってしまった。
というわけでやや鑑賞環境にクセはあるが、いい声が聞けるスポットだった。
鳴き始めの時間が未判明ではあるが、植物園を閉園まで見てから散歩がてらこの道を通ってヒグラシの声を聴きながら帰るなんてコースもいいかもしれない。
聴きたい方はお早めに
とにかく音に集中する必要がある調査で、集中力を使いすぎて終わるころには頭がぼんやりしていた。帰りの電車でボーッとしていたら走行音の高音域がセミの声に聞こえて「あれ、これ何ゼミだっけ…」とか考えて、ハッと我に返ったほどだ。
今回は訪れなかったが、当サイトのライター伊藤さんによると、石神井公園でもヒグラシの声が少し聴けるらしい。
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またヒグラシは9月上旬まで鳴くそうだが、ピークはお盆までという話もあるので、風情のハンマーで殴られたい方はお早めにどうぞ。
【その後、集まったヒグラシスポット情報】
※リンク先は情報元ツイートです