特集 2026年10月27日

東京23区、土のうステーション探訪

土のうステーションがない区?

調べてみると土のステは各区内に、かなりの数設置されている。

区のHPには必ず土のう情報が記載されたページがある
今回は探訪の参考に各区一か所ずつピックアップして一覧表を作成した

しかし中央区、渋谷区、江東区、練馬区はHPに土のステの情報はなく、希望者への配布という形を取っていた。それぞれ事情があると思うが、江東区にないのは意外だった。

私は江東区の南砂町で20歳まで暮らしていたのだが、海抜ゼロメートル地帯であったため、学校では頻繁に水害に関する授業があった。

町を歩いているだけでキティ台風時の水位などを目にする

だから当然、江東区には無数の土のステが設置されていると思ったのだ。しかしHPをよく見てみると、江東区だけは配布だけでなく毎年6~10月に「配送」も受け付けているとのこと。むしろ浸水に対する危機意識は他の区より高いのかもしれない。

また練馬区のようにHPに土のステの記載がなくても町なかに設置されている例もあったので、もしかしたら中央区、渋谷区、江東区にもあるのかもしれない。もし情報をお持ちの方がいたら、教えて欲しい。

土のステの記載がない中央区で私設の土のステ発見。こういうのもあるのか

実は結構大変だった…

今回、全部巡るのに実は三日間も掛かってしまった。

仕事終わり、夜中にバイクにまたがって…
23区東部をひたすら走り回ったり…
東京フリーきっぷで23区西部を重点的に周り…
24,000歩も歩くことになったりしながら…
ひたすら土のステを巡る。いわば「土のうステーションスタンプラリー」だ
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やってみなければ分からない障壁も色々あった。土のステは公園に設置されていることが多いのだが、夜中の公園にはちょいヤンチャな人達がたむろしていることがある。一覧表と地図を頼りにようやく目的地に到着しても、大勢の若者達が土のステの前でカップラーメンを食べたりしていて泣く泣くあらたな場所を探すことになる。

だが向こうからしてみれば夜中に土のステ撮ってるオジサンの方が怖いかもしれない

一番感じたのは「東京って広いんだな~」ということ。生まれてから今まで東京以外で暮らしたことのない私だが、初めて降りる駅、初めて歩く町がこんなにあるとは思わなかった。

縁がなかった町のアーケード街を歩けたりして楽しかった

水害や集中豪雨が増加している現在、土のうの存在感は確実に増している。逆になんで今まで土のうをちゃんと見てこなかったのか?勿論、土のステは東京だけのものではない。自分が暮らしている地域の様々な面を再発見する手段としても、このスタンプラリーを強くお薦めします。

最後に今回の成果をご覧下さい

今回はあくまで各区一か所のみ見ただけだが、とりあえず今回撮ったものをまとめてみた。他にも無数の土のステがあるし、むき出しタイプや倉庫に収納されているタイプなどもあるらしい。皆さんからのご報告もお待ちしております。


編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
声に出したい日本語のひとつ「土のうステーション」。
その響きの奇異さだけに留まらず、外観(むき出しの品川区!)の違い、配置場所から浮かび上がるハザードマップという広がりのある力作です。 身体を動かして気づいた違和感を調べてさらに理解が深まる。頭と身体の往復運動がまさに知性。
最後「そしてまだ見ぬ土のうステーションへ…」をto be continuedのように書く余韻も堪能しました。(林)

はげます会限定連載「石井公二のおいしいもの手帖」第15回

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