本当にありがとう
個人でWeb謎を作り続けて4年。続けていてよかった。リアルの光はまぶしく、よろこびがでかい。 いい経験だ。
Tシャツの暗号を解いてくれた人、買ってくれた人、Web謎を解いて場所を特定してくれた人、 お店に来てくれた人、お店のスタッフのみなさん、ありがとう～！楽しい経験だった。
おしゃれにする
私の描いた絵はトキキルのオシャレさの対極にあるので、デザイナーの力を借りてこの服をおしゃれにしてもらおう。
依頼したのは、きのかなみさんという方だ。
↑きのかなみさんの公式サイト。そのキュートな絵柄に一目惚れした。
あの力の抜けるような絵がどうなったかというと、
まさか自分の考えた謎解きがこんなにも素敵なデザインになるなんて。感無量である。
このデザインをよく見ると、「動物たちのマーチングバンド」というコンセプトが、答えの「まとまり」を暗示している。きのかなみさん独自のアイディアだ。これによって一本筋が通った謎解きになった気がする。
これで「おしゃれ」「答えはその服のデザインに関連」もクリアだ。トキキルに出しても恥ずかしくないTシャツになった。
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異例の形で売られることに
そうして完成したTシャツだが、普段のトキキルとは違い、「TOKIQIL SOLDOUT」という新しい形で売られることになった。トキキル初のオンラインショップで販売されるのだが、8月17日の22:00から22:05の5分間しか買うことができない。たった5分の間に答えを入力し決済まで終える必要がある。(Tシャツ自体は前日から公開されるので、あらかじめ答えを考えることはできる。)
果たして、5分で売れるのか。私のTシャツ。
あっという間に5分が過ぎ、オンラインショップは閉店した。X上では、私のTシャツの謎を解いた人たちのコメントをたくさん見つけた。
なかなか好評のようだ。よかった～！後日確認したところ、44着売れたらしい。たった5分で！すごい……。自分の考えたTシャツがこんなにたくさん売れるなんて！街で着ている人を見つけたらテンションが上がって声をかけてしまうかもしれない。（そんな勇気はない。)
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地上波で放送された
話はどんどんよくわからない方向に進む。TBSのNews23という番組でトキキルが特集され、なんと、スタジオゲストの伊沢拓司さんが私のTシャツの暗号を生放送中に解いてくれたのである。
↑放送の様子は公式YouTubeでも見られます。
まさかクイズ王の伊沢さんに自分の問題を解いてもらう日が来るとは……。急すぎてびっくりした。全然知らなかったので、家で見ていて手の震えが止まらなかった。次の日まわりのみんなに自慢した。
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解けないとたどり着けない服屋さん
話はさらに面白いことになる。実は今回のTシャツはオンラインだけでなく、8月31日にリアル店舗でも販売されたのだが、その店舗の場所は、謎を解かないと分からないようになっている。
そして、その「場所特定のための謎」を、私が作ることになったのだ。大役である。
しかし、作るのはWeb上でプレイする謎解きだ。それなら今まで何度も作ってきたし、そのたびにこのサイトのライターたちに解かせ、ゲームマスターとして優越感に浸ってきた。
Web謎解きを作るのは得意分野だ。まかせてくれ！
……完成したのがこちら。
これまでのトキキルのイベントを振り返りながら、Webサイト上に隠された謎を解き、法則を見つけ、8月31日のイベントの詳細にたどり着くというものだ。我ながら自信作。いまからでも遊べるので、ぜひ遊んでほしい。
こちらも好評で、いままでの「ほり謎」とは比べ物にならないペースでプレイされた。
武道館でコンサートをするときの観客数は約1万人らしい。武道館の観客全員がほり謎をプレイしていると考えたら鳥肌モノだ。それをゲームマスターとして眺めながら飲む酒はさぞかしうまいことだろう。
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リアル販売、どうなる
このWeb謎を解くことで、8月31日のリアル販売のチケット販売ページにたどり着くことができ、来店チケットを予約することができる。公開後1週間でクリア者は1000人を超え、チケットは300枚近く売れたそうだ。
8月31日が楽しみだ。自分のTシャツを買う人を遠くから眺め、感謝の念を飛ばしたい。(変な人だ。)
しかし、不安も大きい。台風である。
Tシャツを作って、Web謎まで作って、あとは眺めるだけなのに。このままでは「解かないと辿り着けない服屋」が、「解いても辿り着けない服屋」になってしまう。
うぅ、どうか開催してくれ！
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8月31日、当日。
この日の天気はくもり。奇跡的に台風直撃を免れ、開催できた。
ここにいるほぼ全員が私のWeb謎を解いて入店チケットをゲットしたのだ。なんだか神になったような、いままでに感じたことのない変な感情になる。
私は今までWeb謎ばかり作ってきて、それを解いてくれるリアルの人たちのことをあまり実感できていなかったのだ。服というモノを通じて、ネットとリアルが交錯する。解いてくれてありがとう。来てくれてありがとう。一人ひとりに声をかけてまわりたい。（そんな勇気はない。）
よかった～！他のクリエイターと比べて私だけ知名度が圧倒的に少ないのが不安だったが、かわいい動物のデザインのおかげで一瞬で売り切れた。びっくり！
自分のTシャツを買ってくださったお客さんと直接お話しすることもできた。やっぱりデザインが良いらしい。
