よく見るものになりきると楽しい
比率をまもって拡大すると、パーツに分けてもしっかりマークに見え、人間が着ると動きがでてなんだかかわいい…などがわかった。
トイレマークはみんなが知ってるので、撮影した写真を友達や家族に送るとみんな笑ってくれた。「みんなが知ってるものになりきる」となんでも楽しいのではないか。交通看板などのコスプレもしてみたい。
駅で、店で、毎日トイレのマークを見かける。
最近ふと「人型だし、自分もあのアイコンになれるのではないか…?」と考えた。
あのマークになって街を歩いてみたい。トイレマークのコスプレをしました。
女性のマークは全身赤、男性のマークは全身青。とてもシンプルな作りだ。
ただバランスが絶妙である。これになりきるにはどうしたらいいのか。
最初は「体を赤く塗り、赤いワンピースを着る」なども考えた。
しかし、できればきれいな比率を保ったままコスプレしたい。
着ぐるみのように、体全部を覆う形状も考えたが、着ぐるみを作る技術がさっぱりなかった。
今回は「前から見たらトイレマーク」を目指していく。
ちなみに場所はカラオケルームを借りた。
「段ボール工作的なものをしてもいいでしょうか」と店員にきくと「全然いいですよ」とのことだった。全然いいんだ。
ドリンクバーを堪能しながら、パネルを切ったり貼ったりしていく。
「着た時に動けるといい」「ひざやひじは動かないほうが美しいだろう」初めてなりにこだわりも湧いてきた。
さらっと作る過程を紹介したが、めちゃめちゃ時間がかかった。切って貼ってつなげて5時間。
カラオケの「歌わないときの映像」を何ループも聞いたため、知らないアーティストの新曲が歌えるようになった。
女子、男子。それぞれのパーツができ完成した。
コスプレして何をするか。せっかくなのでまずはカラオケをしてみる。
入ってみてどうだったか郡司さんにきくと「関節が動かないと人は不自由だ」「自分がトイレなんだ、と思うとなぜか膀胱に力が入る」とのことだった。すごい。マークになった人からしかでない感想である。
着心地より再現度をめざしたので目の部分もあいていない。
ただできた写真や動画をみると「すごい」となる。がんばって手を振ったりしてしまう。たのしい。
ここで気づいたのが「男女で並んで撮りたいが、二人だと前もみえないので撮れない」ということだった。
急遽友人にきてもらいカメラをたくす。
いよいよ並んで撮影である。
ならぶとやはり「いつもみているマーク」感が増す。
また、しっかり立たないと知ってるマークにならないので「あのマークたちは毎日直立でピシっと立っているんだ…」という謎の情が湧いた。
通りがけのおばちゃんが「かわいいわね」と言ったのが聞こえた。
前が見えないので私たちに言ったかどうかは定かではない。
比率をまもって拡大すると、パーツに分けてもしっかりマークに見え、人間が着ると動きがでてなんだかかわいい…などがわかった。
トイレマークはみんなが知ってるので、撮影した写真を友達や家族に送るとみんな笑ってくれた。「みんなが知ってるものになりきる」となんでも楽しいのではないか。交通看板などのコスプレもしてみたい。
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