スポット③:波瀬神社の木馬
最後は高千穂の隣、日之影という町にある波瀬(はぜ)神社が目的地である。古くは高千穂付近一帯の地域を「高千穂郷」と呼んだので、こちらも広義の高千穂の神社ということでよろしくお願いします。
波瀬神社には木馬がいるらしい。トロイの木馬でしか木馬を知らない世代だが、ともかく木で作られたお馬さんがいるのだろう。
看板に「牛馬優先」の文言があってちょっと嬉しくなった。ガイドブックに載っていないことだから。
こちらの神社はGoogleマップに登録されているのでお参りは容易である。看板の文言がこわくて少し震えたがちゃんとたどり着けた。
鳥居のすぐ横にしめ縄を張って石を祀っていた。縁起は割愛するが、粗末に扱うと腹痛が起こるという伝承が残っているらしい。
由緒書きを読んでみると、木馬に関係の有りそうな文章が見つかった。
有馬直純という大名が出征の折、境内で召馬が倒れてしまった。そこで馬の病気平癒と戦勝を祈願したところ、たちどころに召馬は勇み立ったという。その勢いのまま有馬候は島原の乱で武勲を立てたそうだ。その奉賛(御礼)に社殿が建立されたとのこと。
なるほど。
お、拝殿の左脇に木馬が見える。おじいちゃんは本当のことしか言ってなかったんだな。どれどれ。
なめるようにして馬を観察したところ、オスの馬であることがわかった。
ほかに言えそうなことがなくて困るな。ええと、木で馬を作れと言われても僕にはとてもできないので、そのことが、すごいと思いました。僕はテレビとかエアコンとかも作れません。僕にはとてもできない。
祖父は僕の文章を読んだことがないわりにライター活動への理解がとても深いので、絶妙に見どころがあるところを紹介してくれていたことがわかった。ありがたい話ですよまったく。
これで俺流の高千穂観光ルートが固まってきたので、暇な人がいたら会いにきてください。案内します。昼ご飯はもちろん町内にある唯一のチェーン店、ジョイフルですよ。