スポット②:向山神社の百度参り道具
次の目的地は向山神社という場所である。こちらは観光案内の本にも載ることがあるものの、知る人ぞ知るといった神社である。
こちらはGoogleマップに載っているものの、それをアテにして向かうとたどり着けないところが隠れスポット感を演出する。少し離れたところに登録されている駐車場に目的地設定しなければならないのだ。
尋ねられて道順を説明することが多いのだが、実際に行ったことがない。
祖父いわく、向山神社では百度参りをカウントする道具が見られるらしい。百度参りとは読んで字のごとく願掛けのために百度往復して参拝することだが、そのための道具があると言われてもあまりピンとこない。どんなのだろう。見てきます。
撮影のたびに狭い道を走っている気がする。ダイハツさん、必要なときに車の幅が半分になる機能を開発してください。
高千穂の中心部から少し離れた場所に鎮座しているので、人の気配を全く感じない。いいところだ。人がいないところに来るといいところだと褒める習性がある。
人はいないがヘビがニョロニョロ這っていた。こういうのは、のべつまくなしに「兆し」と思ったほうがいい。人生が色めくから。
社殿に続く階段は落ち葉がきれいに避けてあり、熱心な方が清掃をしていることがうかがえる。信仰が人を動かしている事実に気づくことも参拝の醍醐味だと思う。
お参りをしたあとで、百度参りの道具を探してみる。
あ、お賽銭のすぐ前にあるこれかも!
しかしまあ、数百段はあろうという階段を100往復する覚悟があればどんな願い事でも叶いそうだ。
この道具のことを聞いて実際に百度参りをやることをはじめに考えたが、こりゃそうとう大変だ。よっぽどネタに困ったらやろう。いいものが見られてよかった。残す所あと一社だ。