フライにしてみよう
エビの味がするというヒメコダイ、どうやって食べようか迷ったのだが、エビといえばエビフライが断然好きなので、フライにしてみることにした。
包丁を入れてみてビックリしたのが肉質の良さ。小さい魚っていうのは大抵身が柔らかかったりしがちなのだが、このヒメコダイは手のひらサイズの小魚なのに身がとてもきめ細かくプリプリしている。ヒメコダイという名だが、姫というよりも赤坂小町という感じ。
なるほど、この色、この弾力。これは確かにエビっぽいかも知れない。たとえ味がエビっぽくなくても、経験上これは絶対に美味しい魚に違いない。
ヒメコダイのフライを食べてみる
カラッと揚がったヒメコダイのフライ、略してヒメフライ。あえて尻尾を残した状態で揚げたので、2メートルくらい離れてみるとエビフライっぽくできあがった。
見た目は少しエビフライっぽくなったヒメフライ、食べてみて笑った。
見た目以上に、その味がエビっぽいのだ。
ヒメコダイの身が持つ甘さの質がエビにとても近い。それも伊勢海老に近い気がする。伊勢海老のフライなんて食べたことがないけれど。安物のエビなんかよりも伊勢海老っぽい甘さだといったらオーバーだろうか。
食感はエビ特有のキメの大きいプリプリ感では無く、もっと繊細なプリプリ感だけれど、それでも普通の魚と比べたら全然エビ。
そしてヒメフライ、とてもうまい。
レモングラスという香草がレモンよりもレモンっぽい香りがするというように、ヒメコダイはエビよりもエビの甘みがする。少なくともカニの味はしない。
もし甲殻類アレルギーの人がこれを食べたらジンマシンでるんじゃないかと不安になるほどにエビ。
本当だったら本当だ。エイプリルフールは来週だ。
なるほど、確かにヒメコダイはエビの味がする。
一緒に食べた友人達は「ああ、エビといわれればエビだねえ」くらいの反応だが、まあ味覚は人それぞれ。それをいったら身も蓋もないのだが。
よし、今度は天ぷらにしてエビと食べ比べてみよう。