特集 2023年10月16日

単眼鏡でのぞく 散歩の景色

いつもの散歩を一味変えるアイテム、ご紹介します。

まちを歩くのと建物が好きで不動産会社に入りました。
休日は山を登り川を渡り海で石を拾います。

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偵察気分で散歩する

単眼鏡を手に入れた。

倍率は7倍、双眼鏡と違って軽くて小さく、ポケットにころっと忍ばせておけるサイズ。

DPZライターの唐沢むぎこさんがおすすめしていたもの。

むぎこさんは展示されている絵画や工芸品をじっくり観察するのに使っているそうだ。

こういう小さくて便利なものほど、肝心なときに持ってくるのを忘れてしまう。

いざという時のために、しばらくカバンのポケットに入れっぱなしにしていたところ、ある使い方を思いついた。

まちを歩いているときに
さっと単眼鏡を取り出して覗くと、こんな景色が手に入る(単眼鏡を携帯のカメラレンズに当てて撮影した)

単にズームアップして撮ったのとは、また一味違う写真だ。

丸く切り取られた風景はぼんやりと揺らいでいて、まるでわたしの知らない場所を、宇宙船かどこかから覗き見ているような気分を味わえるのだ。

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東京のビル群が古代遺跡ツアーに

これはいいぞと、早速単眼鏡を片手に散歩することにした。

東京駅からスタートして、有楽町や銀座方面へと歩く。目にするのはビル、ビル、ビル、ビルの群れだ。

どこもかしこもビル!
殺風景に思えたビルの壁面が、単眼鏡で切り取って見るとさまざまなチェック柄のパッチワークに変わる

とりわけ味わい深いのはビルの屋上だ。今までちっとも気づかなかったが、まるで失われた古代文明、どこかの世界の遺跡のようなのだ。

天空からの力を集めてなにがしかの儀式を行っている神殿
つるっとした逆ピラミッド(しかも浮いている!)
丘陵を表現しているかのようなおおらかな曲線
不気味ささえ感じるすべすべなめらかなビル肌(ビル肌?)
ダクトに飲み込まれんとするガラス張りの小屋
頭上の遺跡たちを意にも介さずに粛々とあるく人々

都会を散歩していると、あまりの情報量の多さにくらくらしてしまうこともしばしばある。そこであえて、単眼鏡でピンポイントにのぞいてみるというのがいい。埋もれて気がつかなかった景色が次々に見えてくる。

それから足元を撮ってみたが、これは偵察者というよりは
探偵の目線かもしれない。どちらかというと盗み見。
ありもので試行錯誤している雨漏り対策の現場が
単眼鏡を通すとどことなく「裏」といった雰囲気になる。闇医者の点滴とか。
赤と白が眩しい大きなクレーン車がビルの屋上にそびえていた
なんて繊細な構造なんだろうと、あらためてハッとさせられる

⏩ 単眼鏡を持って小旅行

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