EU圏に住んでいる知人たちが度々食べていて、気になっていた食材がある。
タンポポの葉だ。
タンポポなら日本にだっていくらでも生えているのに、なんで日本のスーパーでは売ってないの?と思いつつ、さすがにネットショップなら購入できるであろうと思って検索してみた。
見つけられはしたものの、フランスからの空輸品で100gあたり1,000円ほど。けっこう高いな…と思いつつ購入し、届いたものがこちら。
白菜と水菜の中間みたいな野菜が来た。誰ですかあなた。私が知ってるタンポポと違う。
よく調べてみたところ、これは苦味を抑えるために遮光栽培されたタンポポらしい。遮光栽培って、モヤシみたいなことだろうか。
品種もどうやら日本の道端に生えているタンポポとは違う、食べる用の草。野草というより野菜。
フランス語ではpissenlit(ピサンリ)といい、ほろ苦さを生かして肉料理の添え物などにするようだ。
せっかくだから、フランスのレシピで調理してみよう。
「pissenlit recipe」で調べたところ(筆者のフランス語力はrecipeがフランス語でないことに気づかない程度である)、こちらのレシピサイトに載っている「Salade complète aux feuilles de pissenlit」がシンプルなサラダであるようだったので、作ってみることにした。
(何をしているかは画像でなんとなく察していただきたい)
適当な器に disposer したら完成!
ちなみに、この時点でレシピに書いてあった Croûtons(クルトン)が入ってないことに気づいていない。
失敗しようのないシンプルなレシピを選んでよかったなあと思いつつ、いざ実食。ピサンリの味はいかほどか。
けっこうしっかり苦い!遮光栽培でこれなのだから、そのへんに生えてるタンポポはかなり苦かろうなと思う。
味としてはチコリに近いだろうか。スモークされた肉との相性が抜群によく、はじめての食材だが違和感なく食べられる。日本でも売ってくれないだろうか。
勘で調理しても美味しい野菜、ピサンリ。もし見かけることがあれば、ぜひお試しいただきたい。