次の住区、永山へ
いまいる諏訪名店街から西に歩くと、すぐに隣の住区の永山に入ることになる。
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この橋の向こうに見えているのが永山団地だ。橋を渡る途中の風景はこんなふう。
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さっきの説明のとおり、二つの住区が谷で分かれているのが見える。
「ここで谷を超えて、第5住区の諏訪から第6住区の永山に移っていきます。ここが住区の切れ目で、切れ目だから近隣センターがあるっていうことです。両側からアクセスできるところに橋をかけて商店街を作るわけです。」
橋を渡って、いよいよ次の住区の永山に入った。
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集会所、郵便局、呼吸器内科などが集まっている。
「こういう風に集会所と合わせて医者とかを入れるのは計画的にやってます。ただ最初はかなり無医村状態で、通いで来る医者が多かった」
「ただまちびらきから数年経つと、やっぱりまずいから医者に住んでもらおうと、いわゆるクリニックセンターとして、住居と一緒にお医者さんの建物を提供するからっていうような形に変えていきました」
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集会所を超えるとひときわ目立つ高層の集合住宅がある。これも諏訪団地におけるポイントハウスと同様、その団地の象徴となる建物といえるのだろう。
その一階は永山団地名店街という商店街になっていた。
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コインランドリーのお店があった。J Smile というのは UR の住宅にまつわるサービスを行う会社だそうだ。
といったあたりで1時間が経ったので休憩になった。各自、散策したりご飯を食べたりでしばらく解散となる。
ぼくはグルメシティという商店街で買ったパンを食べたけど写真を撮っていなかった。代わりに他の参加者の方が食べた焼き鳥の写真を。
住所そのままの名前の広場
ごはんを食べて再開する。
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「永山団地 4の2の24 広場」という身も蓋もない名前の広場があったが、これは住所との紐付けという意味があるらしい。
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果たして、その先に「永山団地 4の1の1 広場」 もあった。そういうものなのか。
改築した団地
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こちらの団地は、矢印で書いた部分が後から増築した部屋なのだという。
「この時代の団地あるあるではあるんですけど、2DK だとやっぱり部屋足りないよね。っていうところで時代に合わせて 3DK に改築をしました」
さらにこちらの団地ではエレベーターが増築されていた。
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矢印のところが、後から足されたエレベーターだ。もともとは階段でのぼる5階建ての建物で、そこの1階と3階と5階に停まるように後付けされている。(階段室の構造上、正確には1階と2.5階と4.5階に停まる)
これはさすがに初めてみた。ぼくはつくばの団地育ちなのだが、確かにこのタイプの建物の4階に住んでいる友達の家に遊びに行く時に、階段がそこそこ疲れるなとは感じていた。住んでいる人が高齢化したらなおさら5階はきついだろう。
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参考までに、矢印の建物がもとの形だ。これの左側の面に一部屋足され、右側の面にはエレベーターが足される魔改造が行われたというわけだ。すごい。
この改築は費用負担を含めて建物の住人の合意のもとで行われたそうだ。だからもちろん改築されないままの建物もある。
貝取へ
次の住区の貝取の入口にやってきた。
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これまでの経路はこんな感じ。
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貝取と永山の間の道もやっぱり谷になっていて、橋で渡るようになっている。
多摩名物:もえるもの、もえないもの
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公園の入口に「もえるもの」「もえないもの」と書かれた重厚な花壇があった。多摩の公園あるあるなのだという。
当初はちゃんとゴミ箱として使われていたそうだ。いまは、もえるかもえないかでいうと、もえるものが植わっている。
いろいろと新しい
多摩ニュータウンの開発は、東の諏訪から始まって西へと進んでいった。なので西にいくほど新しい考え方や設計が試されている。
今日の道のりは東から西へと進んでいるので、景色がだんだん新しくなっているということになる。
たとえば地形。
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諏訪のあたりでは団地のある丘をいかに平らにするかという感じだったが、貝取ではむしろ元の地形を生かしてなだらかにすることを意識しているという。
このあたりはURが造成していて、URはそのあたりがうまいらしい。
いままでは屋根が平らだったが、この建物では屋根が三角になっている。1980年くらいから増えたそうだ。
また、参加者の人によると工法としてプレキャストコンクリートが使われているのではないかということだった。現場ではなくて工場で作ったコンクリートをもってきて組み合わせる工法。
この建物では階段室やベランダのデザインも凝っているし、矢印で描いた最上階だけ部屋数が少なくて広いという。
時代が進み、オイルショックなどもあり、これまでみたいに安い住宅をどんどん建てろという時代でもなくなってきた。そういうときに、低所得者向けだけではない、中高所得者向けの付加価値の高い住宅をいかに提供するかという傾向がこれ以降、顕著になるという。

