特集 2025年2月7日

たくあん用の大根を普通に料理して食べる

たくあん用大根を食べる

Tさんは本当に手際が良くてあっという間に完成した。大根ごはんを作るために研いだ米の研ぎ汁を使って、風呂吹き大根を作るという流れに痺れた。当たり前と言えば当たり前なのだけれど、私の料理にはそのようなものがなくて全部醤油味なので素直にすごいな、と。出汁の概念は20年前に捨てた。

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完成!!!

白い、とても白い。お皿も白い。「たくあん大根ごはん」と「風呂吹きたくあん大根」に、「たくあん大根スティック」。現状では白い、という感想しかない。どの大根で作っても白くなるけれど、今回のこの白さはたくあん大根、特別なのだ。

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まずは、たくあん大根スティックを食べる

生の状態である「たくあん大根スティック」を食べる。驚くことに何の調味料もいらないほどに味が鮮明だ。たくあん大根が持つキレのある辛みが調味料の代わりになっている。生で食べても全然美味しいのだ。「大根おろしにいいと思う」とTさんも言っていた。

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たくあん大根ごはん!

ご飯を食べるためにたくあんはある。今回はたくあんではない状態でご飯を大根で食べるが、いずれにせよたくあん大根はごはんを食べることに向いているのだ。醤油などの味付けあるけれど、たくあん大根が持つ深みのある辛みがごはんを美味しく食べさせる。この辛み、本当に絶妙で、辛くて食べられないとかではない。一番いいバランスなのだ。

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風呂吹きたくあん大根!
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こちらの味噌を、風呂吹きたくあん大根に乗せました!

煮込んだことにより甘みが出ているのだけれど、その甘みを辛みが引き立たせている。マジで美味しいの。たくあん大根ってたくあん以外でも美味しいのだ。代用ではない。もはやそれ用と言ってもいい。たくあんだけで食べるのはもったいなく感じるレベルだ。

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全部美味しい!!!

たくあんだけでない!

多彩な才能の持ち主、と言ったりする。それがたくあん大根だったと思う。料理が上手かったのはあるけれど、生で食べても美味しかったからね。ずっと食べていられる感じ。あとたくあん大根、すぐに育った感じだったけれど、2カ月以上かかりました。

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これは練馬大根のお漬物!

 

参考文献
『練馬の伝統野菜 練馬大根 練馬大根の「知りたい」がここに。』練馬区 2012

編集部からのみどころを読む

編集部からのみどころ
大根育てるところから始めるんだ、本格的…!と思いながら読んでいたら料理はほかの人に任せていて笑いました。でも「出汁という概念は20年前に捨てた」で、それが正解だと思いなおします。あと地主さん、こういう時にスッと、過去に大根買いに行って売り切れてた時の写真がでてくるのが地味にすごいと思うんですよね。マメにいろんなところに足運んで、写真もきっちり溜めてるなという。(石川)

ささやかなおまけ
記事と全く関係ない写真

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