遊具は楽しい
遊具も時代により変化して行くので、その変化を見ることができて公園巡りは楽しい。新しい遊具も楽しいし、古い遊具も楽しいし、新しいのか古いのかわからない、しかもどう遊べばいいかわからない遊具も楽しい。公園は創造性にあふれる楽しい場所なのだ。あと、私の格好がすごく派手だな、と今書きながら思いました。
公園に行くと遊具が設置してある。滑り台だったり、ジャングルジムだったり、ブランコだったり、公園の遊具には様々な種類がある。今と昔では設置してある遊具が異なり、最近では見かけなくなってしまった遊具もある。
調布と狛江にまたがる団地「多摩川住宅」にある公園には、今ではあまりみかけない、というか、そもそもそんなに見かけない遊具が設置してある。そのような遊具を愛でたいと思う。
公園に置かれている遊具には様々なものがある。昔はよく見かけたけれど最近はないという遊具もあれば、昔はなかったけど最近はよく見るという遊具もある。あと、今も昔も他では見たことないという遊具もあるだろう。
公園と言われて思い浮かべる遊具はなんだろうか。私の場合は、滑り台、ブランコ、ジャングルジムがトップ3で、鉄棒やシーソーなどが続く。大きい公園に行くと「タコ滑り台」なんてものもある。
東京の狛江と調布にまたがる多摩川住宅にはいくつかの公園が点在する。そこにある遊具が実に独特で面白い。先に挙げた遊具とは異なるものが設置してあるのだ。今では珍しい遊具もあるのでぜひ見てみたいと思う。
多摩川住宅は東京都住宅供給公社が手がけた大規模団地で1966年入居が始まった。本当に大規模で団地内には幼稚園や保育園、小学校やお店などもある。私の住んでいる場所から本当に近いのでよく散歩に出掛けている。
特筆すべきは上記の遊具ではないだろうか。白い山のような、イカのような、タコのような遊具。おそらくこれは「石の山」というプレイスカルプチャーで、今では誰もが知る遊具の前身のものだ。これが進化して誰もが知る遊具になる。
石の山が進化してタコ滑り台になる。多摩川住宅では、その進化前の遊具「石の山」がいくつもあるのだ。今ではあまり見ることのなくなった遊具だ。タコの前なので吸盤などは当然ないが滑る場所がいくつもあり、トンネルのようなものもある。
多くの人がここを滑ったのだろう。滑り台はツルツルでスケートリンクかと思うほどよく滑る。しかも、そこそこ斜度があるので大人でも面白い。白く複雑な構造はもはや芸術と言ってもいいかもしれない。
この遊具がいつ設置されたかはわからないが、団地の入居開始が1966年なのでその辺りと考えていいだろう。タコ滑り台の1号は1965年にできているけれど普及はそれ以降なので、当時はタコよりこちらが主流だったのかもしれない。
多摩川住宅には石の山以外にもたくさんの遊具がある。中にはどのように遊べばいいかわからない、柔らかい頭で考える必要のある遊具も存在する。説明がないので自分で遊び方を考えるというのが好きだ。
「ちえのわ」という遊具があるのだけれど、その前身と考えていいのだろうか。とにかく公園というよりは美術館の外にあるものみたいで面白い。自分で遊び方を考えるのだ。よくわからないから穴があったので入っておいた。
UFO的な遊具。2つあってそれが連結している。私はこの遊具をあまり見たことがない。どう遊べばいいのか難しい。とりあえず中に入って宇宙人気分を出すと楽しかったけれど、宇宙人気分ってどんな気分なんだろう、とふと思った。
魚の骨の遊具もあった。でかいマグロ的な感じだ。登るのか、潜るのか、そのどちらか、あるいは両方が遊び方になると思う。いや、私では思いつかない遊び方もあるのかもしれない。とりあえず登ってみたくなるのは私だけだろうか。
手すりだけの遊具もあった。このようなシンプルなものこそ、遊び方がいろいろあるのではないだろうか。私は思いつかなかったので、足を地面につけず、手だけで進むという遊び方をしていた。シンプルでも楽しいから公園の遊具はすごい。
他にもいろいろな遊具があった。もちろん他の公園にあるものもあるし、最近になって設置したのかな、という新しい遊具もある。新旧が楽しめるのが多摩川住宅の公園の素晴らしい点だ。
私が一番楽しみにしていたものはなくなっていた。多摩川住宅は建て替え計画が進んでおり、一部は解体工事が行われている。ショッピングセンターなどもできるそうだ。その関係なのか私の一番好きだった遊具がなくなっていた。
私は勝手に「ストーンヘッジ」と呼んでいたのだけれど、工事でなくなっていた。上記は去年の夏に撮ったものだ。散歩コースだからよくこの辺りを歩くのだ。石の塊とでも言えばいいのだろうか、めちゃくちゃ楽しい。
形あるものだから別になくなってもいい、と私は思う派なので、なくなったことにたいしては何も思わない。ただなくなると二度と見ることができないので、記録として今回この記事を書いた。今後、どのように変わって行くのか楽しみなのだ。何にせよ、なくなってしまうので、あるうちに遊びに行くのがいいと思う。なくなってから後悔しても遅いのだ。
遊具も時代により変化して行くので、その変化を見ることができて公園巡りは楽しい。新しい遊具も楽しいし、古い遊具も楽しいし、新しいのか古いのかわからない、しかもどう遊べばいいかわからない遊具も楽しい。公園は創造性にあふれる楽しい場所なのだ。あと、私の格好がすごく派手だな、と今書きながら思いました。
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