デジタルリマスター 2023年9月10日

懐中電灯で夜桜を撮ろう(デジタルリマスター)

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左側から街灯と、正面から懐中電灯を当てています。
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カメラも桜もブレない方が気持ちいい

好みの問題もあるのだけれど、夜桜を撮るにはできるだけ広角側のレンズで撮影した方がよいと思う。これは長い間シャッターを開けているために風などで花がブレるのをごまかすためだ。同じく、あまり桜に近づきすぎてもブレが目立つので一歩引いて桜全体が入るように撮った方がいいみたいです。

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風がある日はどうしてもぶれてしまいますね。
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やっぱりびしっと止まっていた方が気持ちがいい(写真がでかいのも気持ちいい)。

フィルムの場合はフィルムのタイプ(屋外用のネガでいいと思います)、デジカメの場合はホワイトバランスの設定にも気をつけたい。特に街灯など、ライトがあたっている桜はホワイトバランスをオートのまま撮影すると青くなったり白くなったり、きれいな桜色にならないのだ。

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ホワイトバランス「晴天」
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同じくホワイトバランス「曇り」
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ホワイトバランス「蛍光灯」。こんなに色が違う。
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ホワイトバランスを変えてわざと色味を違えてみてもおもしろいです。
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桜以外にも使えるんじゃないか

今回の記事では大山メソッドを使って夜桜を撮ってみたのだが、もしかしたらこの方法を使えば桜以外でもきれいな写真になるんじゃないだろうか。

そう思ってみかんの木を撮ってみた。夜桜とか撮ってうきうきしているのがじじい趣味満開!みたいでちょっと恥ずかしかったのをごまかす目的もある。

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しかしみかんの木、かっこよく……ならない。
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枝だけの木も、やはりかっこよくなりづらい。
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花壇にいたっては絶望的。

他にもブロック塀だとかスーパーの看板だとかでも試してみたのだが、やはり桜のようには派手に写ることはなかった。桜の花の薄ピンク色やあのみっしりした感じが特別に光を反射しやすいのだろうか。やはり大山メソッドは夜桜にかぎるようだ。

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ちょっと桜が入っただけでこの存在感。

最初に「花見の席できれいな写真を撮りたい」とか言ったが、実際三脚とか懐中電灯とか、花見に持って行くには少々大掛かりな装備だと思う。そしてこの方法を使うにはとにかく周囲が暗い方がいいので、そうなってくるとますますもって花見には向かない。どうしたらいいのか。

しかたない、そういうときは花見を断ろう。

そして夜中に公園で3時間くらいカメラと格闘してみてほしい。途中から楽しくなってきたあなたは間違いなくこっち側です。


桜、撮ろうぜ!

これで夜桜の撮影はばっちりだ。今年の桜を撮り逃した!という人は関東以北ではまだまだ咲いているようなので、ダッシュで北上してください。くれぐれも懐中電灯を忘れずにね!

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実際の現場はこんな感じの暗さ。
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