大漁旗は家で作るにはでかすぎる
好きなだけふりまわせる大漁旗を作るため、まずは「大漁旗とはなにか」を調べてみた。
大漁旗とは、漁船が帰ってくるときに掲げる旗のことである。縁起物でもあるので、とにかく目立つデザインが多いらしい。
いろいろな大漁旗を見てみたが、大漁旗とはだいたいこういう構成になっているらしい。
要は「漁で取れたもの」と「めでたそうな景色」の組み合わせが大漁旗なのだ。
ここで問題なのは「魚」である。漁に出るわけではないので、魚を描くのはなにか違う。
代わりに最近大漁に取れて嬉しかったものを描きたい。先日、好きなアーティストのいいチケットが人数分取れて嬉しかったことを思い出し、ライブのチケットを描くことにした。
大漁旗のデザインはできた。次はこの大漁旗を1.5メートル×2メートルの巨大な紙に印刷する。
でかすぎて「でかいな...」という感想しか出てこなかった。
B0サイズの紙を2枚つなぐ予定だったのだが、四畳半の部屋だとそもそも広げられなかった。
四苦八苦しながら旗をつないだものの、今度は大漁旗をふらないといけない。
ひとりでふるのは気が引けたので、「最近チケットが大漁にとれた」と吹聴していた友人も誘ってみることにした。
あとで確認したところ「2枚ぐらい取るつもりだったが、1枚しか取れなかった」と言われ、それは不漁ではないかと思ったが気にしないことにした。
実際、本物の大漁旗は大漁でも不漁でもかかげるらしい。要は「かかげたい」という気持ちが大事なのだ。
海で大漁旗をふると気持ちいい
せっかくなので、海の聖地・湘南にまでやって来た。
大漁旗をふるために必死である。
準備はできた。いざ、大漁旗をふってみよう!
ふってみると想像以上にふりにくくて驚いた。
大漁旗とか以前に私はそもそも「でかい旗のふり方」を知らないのだ。
旗なんて誰でもふれるだろうと思っていたが、実際やると「風上にむかってふるといい」などそれなりにコツがあるのだ。
大漁旗の奥は深い。
やってみてわかったのだが、海と旗の相性はかなりいい。
風でなびくし、ふっていると普段より風を感じられて気持ちがいい。だから大漁旗が生まれたのか!