特集 2024年6月19日

大漁旗を好きなだけふりまわしたい

最近、大漁旗を生で見たらかっこよかった。

ふりまわしてみたくなったが、漁をする予定がまるでない。

しかたないので漁をしなくてもふれる大漁旗を作ることにした。いざ、大漁旗を作ってふりまわそう!

どうでもいいことを真剣に分析してみる記事をたくさん書いているエンタメライター。音楽や映画が特に好き!

前の記事:枕にアラームを仕込んで罵声を目覚ましにすると一発で起きれる

> 個人サイト note

大漁旗は家で作るにはでかすぎる

好きなだけふりまわせる大漁旗を作るため、まずは「大漁旗とはなにか」を調べてみた。

大漁旗とは、漁船が帰ってくるときに掲げる旗のことである。縁起物でもあるので、とにかく目立つデザインが多いらしい。

image8.jpg
こういうの。隅から隅までめでたさがあふれ出ている。

いろいろな大漁旗を見てみたが、大漁旗とはだいたいこういう構成になっているらしい。

image6.png
大漁旗の概念。

要は「漁で取れたもの」と「めでたそうな景色」の組み合わせが大漁旗なのだ。

ここで問題なのは「魚」である。漁に出るわけではないので、魚を描くのはなにか違う。

代わりに最近大漁に取れて嬉しかったものを描きたい。先日、好きなアーティストのいいチケットが人数分取れて嬉しかったことを思い出し、ライブのチケットを描くことにした。

image13.png
大漁旗ルールに従って出来上がった「ライブのチケット大漁旗」。このうえなくめでたそう。
スクリーンショット 2024-06-18 12.01.40.png
「大漁」という筆文字を入れたらグッと大漁旗ぽくなった。

大漁旗のデザインはできた。次はこの大漁旗を1.5メートル×2メートルの巨大な紙に印刷する。

image10.png
でかい。

でかすぎて「でかいな...」という感想しか出てこなかった。

image22.png
でかすぎて途方にくれる。

B0サイズの紙を2枚つなぐ予定だったのだが、四畳半の部屋だとそもそも広げられなかった。

四苦八苦しながら旗をつないだものの、今度は大漁旗をふらないといけない。

ひとりでふるのは気が引けたので、「最近チケットが大漁にとれた」と吹聴していた友人も誘ってみることにした。

image15.png
快諾された。

あとで確認したところ「2枚ぐらい取るつもりだったが、1枚しか取れなかった」と言われ、それは不漁ではないかと思ったが気にしないことにした。

実際、本物の大漁旗は大漁でも不漁でもかかげるらしい。要は「かかげたい」という気持ちが大事なのだ。

いったん広告です

海で大漁旗をふると気持ちいい

image17.png
ということで、友人と海にやってきた。

せっかくなので、海の聖地・湘南にまでやって来た。

大漁旗をふるために必死である。

image19.png
旗に棒を取り付ける友人。「旗はあるけど棒がない」と言ったら家からジャストサイズの棒を持ってきてくれた。やる気十分である。
image1.png
完成した旗はこんな感じ。改めて見てもでかい。

準備はできた。いざ、大漁旗をふってみよう!

image3.png
もしかして...
image7.png
けっこう....
image11.png
重い!?!!?!

ふってみると想像以上にふりにくくて驚いた。

大漁旗とか以前に私はそもそも「でかい旗のふり方」を知らないのだ。

image4.png
「応援部のでかい旗をふったことがある」という友人にバトンタッチ。
image25.png
妙に様になっており、くやしい。

旗なんて誰でもふれるだろうと思っていたが、実際やると「風上にむかってふるといい」などそれなりにコツがあるのだ。

大漁旗の奥は深い。

44ce2033-f1d7-4ecc-8e30-e820b0c4747f.gif
八の字ふりもやってもらった。大漁旗サイズでやると迫力がある。
image16.png
海の近くだと風が強いので、ふらなくても勝手に旗がなびいてくれて便利。

やってみてわかったのだが、海と旗の相性はかなりいい。

風でなびくし、ふっていると普段より風を感じられて気持ちがいい。だから大漁旗が生まれたのか!

image2.png
あと周りの人にめっちゃ見られた。なにもしなくても目立つのは大漁旗ならではである。

⏩ 大漁旗をふるのは15分ぐらいで十分

▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>
20240626banner.jpg
傑作選!シャツ!袋状の便利な布(取っ手付き)買って応援してよう

 

デイリーポータルZのTwitterをフォローすると、あなたのタイムラインに「役には立たないけどなんかいい情報」がとどきます!

→→→  ←←←

 

デイリーポータルZは、Amazonアソシエイト・プログラムに参加しています。

デイリーポータルZを

 

バックナンバー

バックナンバー

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ