ビジネスホテルが好きだ。
この日はビジネスホテルに宿泊することにした。
午後3時、ホテルにチェックイン。もうクタクタだ。風呂に入って今すぐ寝たい。まだ3時なのにもう限界がきてる。よく考えてみると、寝てない一日は別に長いというわけではなかった。
宿泊したホテルは、ベッセルイン滋賀守山駅前。駅近で便利。近くにSEIYUもある。キレイだし女性なら嬉しくなるオシャレな内装だ。
やはり人が眠るためには平らで寝返りを打ちまくれるほどの広さが必要だ。
改めて近代の寝具の素晴らしさを痛感した。
ビジネスホテルにはめずらしく、ツインの場合だとお風呂とトイレと洗面台がそれぞれ独立している。最高だ。
妹はビジネスホテルが大好き。一人でふらりと旅に出てビジネスホテルに泊まり過ごすのが趣味だ。
じゃあ今回も最初からふらりとビジホ旅でよかったんじゃないか? という気持ちも無くはない。
午後5時。
順番にお風呂に入ったあと、夕食をいただくことにする。
グダグダに疲れきっていた我々は、夕食のためにまた外出など絶対にしたくなかった。なので道の駅に立ち寄り、鯖寿司とさつま揚げ、そして鮒寿司を買っておいた。
さらに姉が先に入浴している間に、妹は最後の力を振り絞りSEIYUに行き、ビールと焼き鳥とイカ焼きを買って来た。
我ながら素晴らしい隙のないラインナップ。ビジホ旅の夕食はこれでいい。いや、これがいい。
妹がビジホ旅する時はだいたいこんな感じのビジホ飯だ。その土地のスーパーがあれば美味しそうなお惣菜を買う。なければコンビニ。見知らぬ町でいい感じのご飯屋さんや酒場を開拓するなんて一人では勇気がなくてなかなかできない。あれができるのは井之頭五郎くらいだろう。
姉も「うまい、うまい! 量もちょうどいい!」とビジホ飯を気に入ってくれたようで嬉しい。
妹が滋賀の名物で一番好きなものは、なんといっても鮒寿司。たまらんな。
ベッセルインに泊まったのははじめてだった。部屋もお風呂もよかったし、アイスキャンデーのサービスもあった。いいビジホだ。ベッドもふかふか⋯⋯⋯
そして我々は泥のように眠った。
旅を終えて
人は眠りに入る瞬間の記憶が最も深く脳に刻まれると聞いたことがある。その説が真実ならば、今回の旅で得たものは、「ベッセルインって最高」ということだ。おかしいな。予定では、「あこがれだった車中泊をしてみたら想像以上に最高だった」的なものだったのにな。でもいい。結局楽しかったから。


