霊水が湧くスーパーは、五反田と蒲田を結ぶ東急池上線の御嶽山駅にある。
こちらの駅から出てすぐのところに、スーパーの「イオンスタイル」がある。
駅前に商店街とスーパーがあって、便利な街だな~。そして霊水が湧いているスーパーとはここのことだ。
霊水に近づきたいけど入り口にびっしり自転車が止まっていて近寄れない! このスーパーのある大田区では、こういう光景をよく見る。
自転車を避けてなんとか近寄ることができた。こちらがイオンスタイルの霊水「御嶽の霊水」である。
確かに水はきれいな気がするけど、何故か金魚がめっちゃいる。さすがに飲む気にはならない(当たり前だけど飲料不可だろう)。
霊水ってなんかこう、もっと山奥とかにあるイメージだけど、都会の霊水は割とカジュアルに湧いてるね。
謎を解くカギは神社にあり
都会のスーパーに湧く謎の霊水。この謎を解くカギは、ここの近くにあった。イオンスタイル目の前にある御嶽神社だ。
霊水の由来を見ると、天保2年に田ノ原屋主人が御嶽神社に参拝する信者の禊ぎ用の井戸を築いた、とある。
つまり、かつて御嶽神社に参拝する人はここの霊水で身体を清めて参拝していたそうなのだ。
その井戸が現代ではイオンスタイルの敷地内になり……。こうやって残り続けているのは純粋にすごいことだと思う。その土地の歴史っておもしろい!
本来、神社で神様に近づくには禊で全身を清めるのが好ましいとされているが、お参りのたびに禊をするわけにはいかない。神社の手水というのは、簡略化した禊の一種なのだ。
御嶽神社の手水舎の水は井戸水だ。冬のこの時期に手を清めると、意外にもあたたかく感じた。
御嶽神社境内には「杜の霊神水」という、御嶽神社の開祖である一山行者が水行を行った井戸がある。水が滴っており、現在も水が湧いている様子だった。
御嶽山駅周辺は、スーパーの敷地内で霊水が湧いているぐらいに水が豊か!