折れたバットは防犯対策
折れたバットは可燃ゴミで出す予定なので、ゴミの日まで危なくないところに置いておくことにした。
ちょうどこの隣に空手の道着も干してあり、道着に加えてこのバットが置いてあれば、めちゃくちゃ防犯対策になるだろうと思った。
まずは空手黒帯の旦那が手本を見せてくれる。
恐怖のあまり落ち着きがなくなり部屋中をウロウロし始めたわたしを横目に、さすが肝が据わっている様子だった。
これぞバット折りというかたちで見事にバットが折れた。
そして花川さんが言っていた「折れたバットが飛んでいってあぶねぇ」をリアルに間近で見た。これは確かに、あぶねぇ!
これは折れたらかっこいいな…バット折りを初めて生で見て、その迫力とかっこよさに感激した。が、まだまだ恐怖が打ち勝ち、「わたしもやってみたい!」という気持ちよりも「早くここから逃げ出したい」という気持ちの方が強かった。
バットを蹴るスピードも大事だが、当てる場所の正確さも重要だ。バット折りはスネで蹴っている。
スネを当てるなんて想像しただけでだいぶ痛いが、間違って足首や足の甲で蹴ってしまうとそれこそ骨折の危険性大である。骨折を避けるためにも、なにがなんでもスネを当てなければならない。
ちなみに角度は、バットに対して90度もしくは上から足を蹴り入れるのが理想だそうだ。
次に甥っ子Kくんの番。
Kくんは見事に足を振り切っていて、バットが折れたあともそのまま回転するくらいパワフルだった。
そして甥っ子Kくんの番。さっきとは違う方のKくんだ。
Kくんは最初から最後まで至って冷静沈着だった。イメトレをしているのを見ていたが、わたしにも折れたバットがはっきり見えた。
そんなKくんのバット折りがこちら。
蹴る時のかたちもとてもきれいで拍手喝采。
みんなの気持ちいいバット折りを見たところで、ついにわたしの番が回ってきた。帰りたい。
直前までビビっているわたしを見て、念のため持ってきたスネ当てを着けて蹴るかと旦那が提案してくれた。
しかし、ここはやはり素足で蹴るのがセオリーだと感じたわたしは、当初の予定通り素足で蹴ることに決めた。セオリーってなに?セオリーの使い方これで合ってる?
折れたーーー!!!
骨じゃなくて、ちゃんとバットが折れたーーー!!!
捏造じゃなくて本当に折れたので、動画でも見てください↓
当てる場所ばかり気にしていて振り切るのを忘れてしまったが、なんとか折れた。
いやーマジで怖かった。怖すぎて1週間前くらいからずっと小刻みで震えていた。恐怖から解放されて、折れた爽快感より安堵の方が格段に大きかった。そして誰も足の骨を折らず、バットが折れて本当によかった。
ということで結論、コツをつかめば素人でも素足でバットは折れた。
ここに、これまで出てきたコツをまとめておこう。
その2 バットが動かないよう、空手経験者にしっかり支えてもらう
その3 バットにスネを正確に当てる
その4 おしりが前に来るくらい振り切って蹴る
その5 絶対に折れるという気持ちを持つ
これを見返せば、またバットを折る機会がやってきてもきっと折れるはずだ。きっとね…!
折れたバットは可燃ゴミで出す予定なので、ゴミの日まで危なくないところに置いておくことにした。
ちょうどこの隣に空手の道着も干してあり、道着に加えてこのバットが置いてあれば、めちゃくちゃ防犯対策になるだろうと思った。
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