ナイス腹持ち
朝から昼過ぎまで歩き続けたのだけど、不思議とお腹が空かなかった。
また電車に乗って上野方面に戻る。
金網の中にある。「あれ使えるのか?」と思った。工事現場で作業する方が使うのかな。いや、使うかな? ひょっとしたら見えたものは電話ボックスじゃなかったのかもしれない。何しろ一瞬だったのでよく分からない。
見に行こう。電車を降りた。
千住大橋で降りたと書いたが、正確には(最初町屋駅で降りて、そこから川を越えて戻る道がすごく遠回りなことに気がつき、電車に乗り直して一駅戻った)千住大橋で降りた。
ここまでやっちゃったのだから絶対に見たい。電話ボックスらしき何かを。
分かるとなんてことはない空間だった。この空間に電話ボックスを含めた何かがあったが、なくなって電話ボックスだけが残った。空き地を金網で囲ったが、電話ボックスは使えるようにしたくて入口を設けたのだ。きっと。
来るまでに苦労してしまったが、散歩で見つけるものとしてちょうどいい珍しさ。真っ黒な自分も撮れて楽しかった。
電車から見える景色は、時間が経ってもそこまで大きく変わらない。同じ場所を走るからだ。
だから一回気になったものを見ておくと、次から「あそこ何だろう」と思うこともなくスッキリ車窓を楽しめる。好奇心のデトックスである。
うっかりたくさん歩くことにもなるが、やる甲斐は確実にある。
朝から昼過ぎまで歩き続けたのだけど、不思議とお腹が空かなかった。
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