歩き回るネコ
動画を回しっぱなしにしていたら、ネコが好きに歩き回るところが見られて嬉しかった。僕が直接見ていない時もちゃんといつものネコだった。
寝る時の姿勢を調べていた。色々なデータがあるが、横向きが5割ぐらい、仰向けが4割ぐらい、うつ伏せが1割ぐらいなのだそうだ。
人の寝方ってあまり話題に出ないが、僕の体感でもだいたいそんな感じだ。うつ伏せが珍しい。
僕は仰向けで寝るので、うつ伏せ寝と聞くとびっくりする。「安心するから」と言う人が多い。試してないだけで良いものなのかもしれないな。やってみよう。
うつ伏せ寝で昼寝をしてみることにする。
「うつ伏せ寝」で画像検索すると、顔だけは横に向けている人が多い。そうだよな。顔を枕に沈めたら息ができない。
でも今回は言葉の意味に忠実な、完全なるうつ伏せ寝をしたい。ブランケットをドーナツ状に配置して呼吸をする空間を作った。
いきなりつまずいた。掛け布団がうまく背中にかからない。うつ伏せ寝の人、どうしてるんだろう?
しっくりくる姿勢が決まらない。腕を上げたり開いたりすると筋が伸びて落ち着かないし、畳むと圧迫されて苦しい感じがする。いや、この苦しさがいいのかな。
息も苦しい。空間を作ってはみたけど、ブランケットを吸ってるみたいで落ち着かない。起きた時にちょっとブランケット小さくなっていたらどうしよう。
分からないことが多い。しかしいつの間にか寝ていた。あとで録画のデータを見返したら、下の写真の姿勢のまましばらく動かなくなっていた。
夢を見た。
架空の義理の兄と焼肉をしていた。細かいところは覚えていないが、楽しかった気がする。いい夢だ。
うつ伏せ寝のいいところも分かってきた。
確かに安心する。腹や顔を守りながら寝ているのだ。生存競争をする動物として理に適っている。腕をしまって寝たのも防御の姿勢をとるためなのかもしれない。
そして、口が乾かない。唾液が降りてきて口の中にたまるのだ。菌の繁殖を防ぐので風邪予防の効果がきっとある。
寝て起きたのに眠い。腕は痺れるし節々が痛い。これは慣れれば解決するのかもしれない。
結局この日、うつ伏せで寝たのは15分ほどだった。
うつ伏せを見続けた後でこれを見ると、すごくふてぶてしく感じた。腹を世界に向けるな。
回数を重ねれば、リラックスできるようになっていくかも。
ブランケットは枕の形にして顔の上半分を乗せ、下にはみ出した鼻と口で呼吸をする作戦。
この日も夢を見た。
夢の中でもうつ伏せ寝をしていて、起きるとまずストレスの値をスマホで測った。昨日が76で今日が22だった。よく寝れている、と嬉しくなったが、測定の画面が消えてしまって戻し方が分からない。困って見回すと、友達が5人それぞれの場所で遊んでいた。なんで勝手に上がって来たんだろう。家具の位置も変えている。嫌だな、と思っていたら洗濯機が勝手に動いた。
細かく覚えていたので長くなってしまった。昨日同様、あまりいい寝起きではない。
寝ている時間は20分ぐらい。昨日より長い。
デメリットは相変わらずあるが、この日は寝入るまでがすごく早かった。安心感も分かってきたし、口が乾かないのと鼻が詰まらないところがとても良かった。
睡眠時間は大事だ。大事な時間を犠牲にして寝づらい姿勢をとるべきではない。
しかし大きなものを犠牲にしたからこそ分かることもあるだろう。今回は『うつ伏せ寝は喉や鼻にいいっぽい』という収穫があった。
実際、喉や鼻が辛い時にうつ伏せで寝るかどうかについては、その時になってみないと分からない。
動画を回しっぱなしにしていたら、ネコが好きに歩き回るところが見られて嬉しかった。僕が直接見ていない時もちゃんといつものネコだった。
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