ライターの人たちに聞いてみた
ただ、目の前にあるものから手をつけたら無限にある。そこで趣味の多い人たちが集まるデイリーポータルZライター陣に趣味と楽しいところを聞いてみた。(敬称略)
スカスカの画面が黒で塗られていくのが最高です。デジタルなのでぽんと画面をおすだけで塗られていくのが好きです。
あとはSNSにマンガを投稿する瞬間です。
投稿がピークなので投稿したら気持ちが離れます。
マンガやイラストで活躍されているお二人。細かい作業はぼっとうしてしまう。わかる。おおざっぱと言われるO型だが細かい作業が好きです。
FXは小さく勝って利確したときが一番楽しいです。3000円とか。
大勝ちすると怖くなります。あと損したときに「損した―」って騒ぐのも楽しいです。
FXはやばい負け方をする人がいるので「デモトレード」という怖さを事前に体験する仕組みがあるのでそれで試してみるといいかもしれないです。ちなみにここで大勝ちして自信持って市場参戦すると大抵大負けします。
古賀及子
こわい話も聞くFX。「デモトレード」を試しにやってみようとサイトに掲載されている画像を見て「無理なやつだな」と感じたので2~3週間勉強させてほしい。
「Steam」は名前だけ聞いたことがある人もいるだろう。パソコンを本体として、ダウンロードしたゲームを遊べるシステムである。Nintendo Switchなどでも配信されているインディーズゲーム。今、スマホなどで有名ゲームメーカー以外が作ったゲームを遊べる時代だ。変わったゲームが多いといううわさを聞いているのでこれは確かにやってみたい。
あと、大人になるとやらないで積んでいくゲームが増えていく。大人になった悲しい瞬間だ。ソフトがかさばらないのもありがたい。
また、編集部の石川さんはもうひとつの趣味についても教えてくれた。
ワールドミュージックもいいが、好きな感じの曲が見つかるとテンションが上がる。個人的には酔っているときに聞くTHE BLUE HEARTSとか忘れらんねえよとか好きです。
全部の足の爪がはがれても、翌週には走りに行く編集部の安藤さん。山登りをしながらマラソンをするなんてまさに超人である。気軽にやるのは怖いが怖いもの見たさで少しやってみたい。
知り合いにも聞いてみた。
クイズ。問題文の途中でボタンを押して、一か八か答えて合っていた瞬間。脳からドーパミンが出ているのがわかる。
ベタ問と呼ばれる、よく出題される問題は百人一首やカルタと同じで、問題文の最初のほうを聞いただけで全文を想像して回答ができる。たまにクイズ番組などで早押しを見かけるがあの早さは「このキーワードが出てきたからこの問題だろう」と推理して答えているのだ。
例えば、次の問題だ。
「なぜ山に登るのか」という問いに「そこに山があるからだ」と答えた逸話で知られる、イギリスの登山家は誰でしょう?
答えは「ジョージ・マロリー」なのだが、クイズ経験者なら「なぜ山」でぐらいでボタンを押すだろう。もっとウルトラクイズとか、クイズミリオネアの話をしたいが、止まらなくなりそうなので次の趣味へ。
料理です。皿など盛り付ける直前、フライパンの火を止めたときの静寂が好きです。また、半分焼けた肉を裏返した瞬間も好きです。
「肉を焼いただけで興奮するかな?」と思っていたが、自分でも驚くほど興奮していた。色のギャップ、おいしさへの期待が興奮させるじゃないか。
いろんな焼き目を集めたサイト立ち上げようと思った。焼き目専門サイト。
他にも知り合いに聞いた趣味と、好きなところを簡単に紹介する。
・読書(残り5ページぐらいになった瞬間。読み切ってしまうせつなさと読み終わった達成感を味わえるからです)
・将棋(相手がなにも動けず詰んでいる状態での王手。性格が悪いんですが、征服感みたいなのが感じられるので)
色々と聞いたが、ライターの人に聞いた中で一度やってみたかったものをやってみた。
御朱印をいただきに行く
あと、今までの御朱印を見返してる時間もいいです。
今、御朱印集めというのがブームだというのはなんとなく聞いたことがある。しかし、実際御朱印がどんなものか見たことがない。本当に素人の意見で申し訳ないが「スタンプラリーと同じでしょ?」と心の奥底で思う自分がいる。
でも、やってみないとわからない。近所の神社で御朱印がいただけるそうなので行ってみた。
高円寺の氷川神社には「気象神社」があり、天気の神様がまつられている。絵馬に書いてある願い事にも「初デートなので天気になって」、「結婚式の日は晴天でありますように」と恋の嵐が吹き荒れていた。
参拝もしたので御朱印をいただこう。御朱印をいただくには、御朱印帳が必要だ。アマゾンや専門サイトで通信販売でも購入可能だが、神社でも頒布しているところが多い。今回は氷川神社で御朱印帳を頒布してもらう。
すみません、思っていた50倍良かった。全然スタンプラリーなんかと違う。神社を参拝することで心がスッキリして、御朱印をいただくことでありがたい気持ちになりながらも、他の神社の御朱印も集めたくなるコレクター欲もわいてくる。御朱印集め、これから少しずつ集めようと思う。いい趣味を見つけた。
ベテランはうどんで釣りをする
今回の意見にはなかったが、一般的な趣味として「つり」があるのではないか。魚を釣るという単純だが、奥の深い趣味だ。ただ、急に海に行くのはハードルが高いので釣り堀でつりをしようと思う。そこの常連さんたちに釣りの楽しい部分を聞いた。
大正13年創業の釣り堀「寿々木園」。ここでは金魚と鯉を釣ることができ、釣れた金魚は3匹まで持ち帰り可能だ。
お店の人に「金魚と鯉、釣って楽しいのはどっちですか?」と伺ったら「金魚は釣れやすいけど、釣ったときの手応えは鯉ですね」と言われ、鯉を釣ることに。
釣り竿の先には針がついており、そこに1cmほどに丸めたエサをつけて釣る。あとは釣れるのを待ってじっと待つ。
開始から15分、なにも手応えはない。だが、このような時に焦ってはいけない。無心となり、魚が釣れるのを待つのだ。
あまりにも釣れないので近くの人にエサの付け方が本当に合っているか、どれくらいで釣れるのか聞いてみる。
「寒い季節だと鯉も動かなくて釣れにくい。いつもなら5匹ぐらいは釣れるけど今日は全然だね」と常連でも今日は釣れないそうだ。
遠くから見ても釣れたおじさんの顔がほほえんでいるのがわかる。少しだけ裏切られた気持ちになったが(常連なので仕方がない)という気持ちの整理をすることでなんとか落ち着かせた。そういう雑念が魚を逃がす気がする。
その後、もう一人のおじさんにも聞いてみた。
ーーー釣れますか?
「今日はあんまりだね。夏になると大漁なんだけど寒いとダメだね。」
ーーー今日、初めて釣りをやってみてまだ面白い部分がわからないのですが、やっぱり釣りの面白さは釣れたときですか?
「魚が針にかかって引きあげる瞬間だね、楽しいのは。重さや動き回るが魚の力が竿から伝わってきて、それを一気に釣り上げるときは本当にたまらない。達成感ですよ。」
帰り際、常連のおじさんが教えてくれた。「あの、水色のおじさん、自分でエサを工夫しているんだよ。今日はうどんを使っていたな」。
え、うどんで鯉が釣れるのか。釣り、奥が深い。
「まぁ、また来れば釣れるよ。」
そう言っておじさんは帰って行った。ぼーっとしたいときにまた来よう。
ゴルフ体験で火花が出る
最後は趣味でゴルフをしている人たちも多い。休日はゴルフに明けくれる人もいるだろう。その楽しさはどこか。体験しながら聞いてみようと思う。
ただ、ゴルフなんてやったことがない。ゴルフコースに出てしまった日には途方にくれるだろう。そこで打ちっぱなしに行くことにした。
中に入るが、なにをどうしていいのかわからないので店員に聞いてみると、プリペイドカードを購入する必要があるようだ。
店員にゴルフの一番楽しいところを聞いたところ「コースだとカップイン(コースごとに決められたゴールにある穴へ入れること。)するのも楽しいですが、ドライバーで遠くへ飛ばすのも一番気持ちいいですよ」とのことだ。
打ちっぱなしではクラブを借りることができるので、ドライバーを借りていざ気持ちよさの体験をしよう。
クラブなんて振ったことない。まわりはうまい人たちばかりで気持ちいいぐらいにボールが飛んでいく。前の人を見ながら素振りで練習をして、緊張の第1打。
思っていたよりもボールが飛んでいく。確かにこれは気持ちいい。集中して思いっきり振ったクラブにボールがあたり、想像以上に飛んでいく気持ちよさがある。
しかし、何かgif動画に違和感がないだろうか。撮った映像をコマ送りにして見てみよう。
最初から必殺ショットみたいなのが打ててしまった。これからのゴルフ人生が楽しみと同時に怖くなってきたので1打目にして休んだ。芝が焦げていないか、ドライバーは壊れていないか、胸のドキドキが止まらなかった。
球数が合宿の練習ぐらい多い
気分転換にドライバー以外も練習しよう。となりのおじさんが休んでいるすきに「ゴルフ初心者なんですが、ドライバー以外だとなにを練習したらいいんでしょうか?」
と聞いたら「7番アイアンがいいと思うよ」と回答をもらった。早速、借りる。
おじさんいわく「ドライバー、7番アイアンとパター(カップ近くで使うクラブ)があればゴルフコースはまわれる」らしい。3本で行く人、あまり見たことがない。
ゴルフでは基本的に1打目打ったらカップインするまでボールにさわってはいけないスポーツだ。なので、2打目からは左のように地面から打つことになる。そういうルールらしい。なんで最初にティーを使うのか聞いたら「浮いてるとボールが飛びやすいから」との理由だ。
ボールが無くなるまで練習し放題である。ドライバー、アイアンと練習をしていたら編集部の安藤さんが来てくれた。何回かやったことがあるらしいが、「面白いからやってみてください!」と打ってもらった。
ここに来て3時間ぐらいが経過しただろうか。辺りは暗くなりライトが点灯し始めた。打っても打っても減らないボールにお得さと疲れを感じていた。
そして、ゴルフというものを満足した安藤さんは言った。
飽きるのだ。140球も打っていると楽しさよりも練習をしている気持ちが出てきてしまう。バッティングセンターだと1回で20球ぐらいだろう。ちょっと足りないぐらいだ。それが140球出てきたことを想像してほしい。合宿の練習量ぐらい出てくる。
安藤さんが帰ったあとも打ち続けた。楽しかった。もう少し量が少なければバッティングセンター感覚で気軽に来たいです。