「食人」じゃない「食族人酸辣粉」
中国の友達・金さんがおすそわけしてくれた中で、ハマったものの一つがこれでした
「食族人酸辣粉」です。
「食族人(シィーツーレン)」はカップ麺のシリーズの名前です。他にも「牛肉麺」や、くっさい貝の麺「螺蛳粉(ルオスーフェン)」などがあり、豊富なラインナップです。
今回紹介する酸辣粉は、「酸っぱくて辛い春雨」のことです。辛いもの好きの金さんは家にめちゃくちゃストックしているそう。
大きめのカップのフタを開けると・・・
「ねるねるね」の小袋3袋を軽く凌駕する数です。麺の袋の飾らなさに比べて、ほかの調味料はイカしたデザインになってます。
辛い味噌のようなもので、激辛耐性がない人は量を調節しましょう。私は3分の1しか入れません。てか入れられません。(残った醤は、冷ややっこや納豆にちょっと添えると美味です。)
ちなみに、「醤」上にある黒い帯の文は言葉遊びです。
「表酱紫 对我(ピアオチアンツ トゥイウォー)」と書いてあり、これは「不要这样子 对我(プーヤオチャーヤンツ トゥイウォー(そんなことしてこないで)」をネットスラングで表記しています。「醤」ちなみギャグというわけです。「しょうゆうこと」みたいな感じですかね。
日本でお酢といえば白ですが、中国の友達に聞くと黒酢が一般的だそう。
「醋」の上に書いてある一言「这一味 足以慰风尘」は、李白の詩の句が由来です。なんでも、2016年にネットで「この句のあとにどう詩を続けるか」が大流行したそうです。そんな優雅なブームがあるなんて・・・
(※固まって梅干しシートみたいになってしまいました。)
シャレの文字がつぶれて読みにくいのですが、「你算哪颗 小白菜」は「あなたってほんとバカなんだから」みたいなニュアンスです。
ここでの豆ちなみギャグは「您 别逗了(ニンピエトウラ)」です。どっちも「豆」が入ってますね。「ふざけないでくださいよ〜」てな感じです。
辛くてこってりした麺には香ばしくてカリカリのピーナッツがベストマッチです。
「お湯を注ぐ前にAの袋を、注いだあとにBの〜」みたいな手順を一切踏まず、お湯の前に全て入れます。明快。
できました!
これが偽らざる蓋オープンの様子です。具がしっかりしているので全部沈みます。
はやく食べたすぎて、美的なこと一切考えず写真撮ってしまいました。
春雨がスルスルっと口の中に入ります。
単なる辛さだけではなく、さわやかな酸味と香辛料の複雑な香りもあります。そしてシャクシャクの野菜とこりこりのピーナッツのにぎやかな食感が小気味よく、どうにもやみつきになります。フォークが止まりません。
辛い火鍋を食べるとき定番の飲み物だそうです。
自分でも見たことない表情してます。
まんまとキャラクターと同じ顔になってしまいました。
かなり麻辣なスープなのですが、春雨なのでツルツルっといけます。のどごしもよいです。
食べた日は秋の訪れを感じる気温だったので、酸辣粉がすごくおいしく感じました。胃から温まります。温まるというか、胃に熱の塊がある感じです。
日本でも、中国物産店やネットショップで手に入るので、辛いもの好きの方はこの秋冬にぜひ食べてみてください。