小出し記事 2022年2月10日

東海道線 静岡県内の駅に全部降りて観光する フルーツ編 富士駅~興津駅

東海道線の静岡県内の駅に全部降りて見どころを探す旅、今回は富士駅からスタートします。

1992年東京生まれ。普段は商品についてくるオマケとかを考えている会社員。好きな食べ物はちくわです。最近子どもが生まれたので「人間ってすごい」と本気で感じています。(動画インタビュー)

前の記事:東海道線 静岡県内の駅に全部降りて観光する 富士山編 熱海駅~吉原駅

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富士駅:ご当地グルメ「かつ皿」

ひとつ前の吉原駅で久しぶりの自転車を全力で漕いで一気に足に疲れが溜まってしまった。休憩も兼ねて次の富士駅でランチとしたい。

13:07富士駅。どっちの出口もメインっぽくない駅前だった。
富士山がめっちゃでかく見える商店街。実物は写真よりも迫力があった。

ここ富士駅で食べたかったのが富士ブランド認定品でもあるご当地グルメ「かつ皿」だ。

かつ皿がいただけるのはこちらの「金時」さん

ちょうどお昼時だったこともあり店内は地元の方らしきお客さんでいっぱいだった。店内のテレビで流れていたヒルナンデスの物件の家賃を当てるコーナーで発表されていた都内の家賃に驚いていたのでたぶん地元の方で間違いない。

待つこと約10分、お待ちかねのかつ皿とご対面。

見た目はちょっと怪しいけどめっちゃうまい!

かつ丼はかつを卵でとじているが、このかつ皿はかつの上からそばつゆベースのふわとろな特製たまごタレがかかっている。このタレのおかげでかつ丼とは全く違った食感に仕上がっていてすごく口当たりが優しい。

そば屋のカレーはそばの出汁がルーにも活かされていて美味しいことが多いが、このかつ皿はそれをカレーではなくかつ丼に応用した一品といった感じだ。よく「カレーは飲み物」と言ったりするが、かつ丼を飲み物にしたらこんな感じだろうか。そのくらいどんどん食べられる。

タレのしたにはほら、かつとご飯が。

他のお客さんもみんなかつ皿を注文していて本当に地元で愛されているメニューなんだなーというのが伝わってきた。これは良いご当地グルメを食べることが出来たぞ!

目の前にあった宝くじ&タバコ屋の店名と立地も最高でした

富士川駅:キウィの名は。

お腹も満たされ自転車の疲労もいい感じに癒されたところで次に降り立ったのは富士川駅。駅というより町役場や小学校のような佇まいで、全ての駅の中で一番「”真面目”な駅」だった。

13:53富士川駅。役所みたいなので襟を正して気を付けの姿勢でパシャリ

さて、富士川駅だが事前調査で周りに見どころが全然見つからなかった。どうしたものかなと駅前を見渡すと駅周辺の観光マップがあった。頼む、何か見どころあってくれ!

そしたら早速気になる「キウイパーク」を発見!あとやはり富士川駅がどうみても学校。
振り返ったらすぐそこにあった。これがキウイパーク、小さな公園だ。
そういえば駅構内にもキウイ食べ放題のポスターがあったな。「キウィの名は。」のコピーが個人的にかなりツボで旅の間ずっと頭のすみに残っていた。

旧富士川町では近隣の市町村に先駆けて昭和49年にニュージーランドから輸入した苗木からキウイフルーツの栽培が始まった。そんな所縁で富士川駅前公園にキウイパークという通称がつけられたようだ。園内には御影石で作られたキウイフルーツと鳥のキウィの像がある。富士川駅前でニュージーランドの風を感じられるわけだ。

こちらが御影石のキウイフルーツ。クオリティはなかなかのものだが、なぜ石でキウイを…?という気持ちが拭えずそのギャップに思わず笑ってしまった。
鳥のキウィは足だけを残して姿を消していた。何があったの…

御影石のキウイフルーツがけっこう気に入ってしまったのだが、人気(ひとけ)のない公園の隅にポツンと設置され寂しそうだったので仲間に会わせてあげることにした。

公園の脇にあったこちらのスーパーで、
キウイフルーツ(安い!)を購入し、
御影石と本物のキウイフルーツがご対面!

きっと御影石のキウイフルーツも喜んでいるだろう。いつかキウイフルーツをどっさり抱えて、「あの時のキウイフルーツです」と我が家を訪ねてくるのを期待したい。

事前にめぼしい見どころが見つけられなかった富士川駅もきっちり満喫しキウイフルーツのお土産まで手に入れてしまった。いい調子だ!

 新蒲原駅:江戸時代の旅籠

お次は新蒲原駅。ここから二つ先の由比駅あたりまでは東海道沿いに昔ながらの街並みが多く残されているようなのでそれを見に行こう。

14:16新蒲原駅。ここから先は静岡市に入ります
駅前にはさくらえび漁船のモニュメント。そのまま漁船を置く潔さがかっこいい。
漁船の前には御影石で作られたさくらえびが。みんな御影石で名産品を作りがちだ。

片浜駅で海まで向かう時に横切った東海道はそれなりに交通量のある道路だったが、このあたりでは車の往来は減り、旧道っぽさを醸し出している。

この道が東海道。このまっすぐではない道筋が旧道って感じでいい。
天保の頃から残る旅籠「和泉屋」 2階の手すりの一部が櫛形になっているのがおしゃれだ

この辺りにはこのような歴史のある建物がいくつか残っているのでそのまましばらく東海道を歩きたいところだが、この旅は時間との勝負でもある。東海道散歩はまた別の機会ということで、急いで駅に戻ろう。

代わりに駅に戻る途中で見つけた「中華」がでかい中華料理屋をご査収ください

蒲原駅:静岡名産 青島みかん

つづいての蒲原駅も事前調査でこれというものが見つけられなかった。一体何かあるだろうか。

14:40蒲原駅。ここもなかなかの役所感

頼みの綱の駅前観光看板も見当たらないのでとりあえず駅前にあったいい感じの路地を進むことにした。目的のない散歩は大好きだが時間の制約もあり何とも言えない緊張感に自然と小走りになる。

ゆるく曲がっていて抜けた先が見えないのがそそる路地だ
路地の先には小さな神社があったのでとりあえずお参り

「路地の先にある屋根の色が秀和レジデンスみたいな神社」が見どころになるか自問自答しながら、次の電車まであと10分強あるのでもう少しぶらぶらしてみることに。

お、なんだあれは?
近づいてみると、ぽんかんだ!
近くで青島みかんや漬物も販売されているカゴも発見

さらに近くにもう一つみかんの無人販売所があった。コンビニ並のドミナント戦略である。ドミカント戦略とでも呼ぼうか。

そういえば青島みかんは静岡市の名産品だ。青島さんの畑で見つかったから青島みかんと名付けられた。自分の畑で新種が見つかるなんて羨ましい。うちのキッチンの豆苗も調べたら新種だったりしないだろうか。

せっかくなので一袋買って食べてみるとなかなか甘くておいしかった。無人販売で買う名産品、自分だけのお土産って感じでいいな。さっきから果物ばかり買っているのでリュックが重くなってきた。

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由比駅:さくらえびを食べたい

今日の宿は焼津でとっている。まだまだ先があるが、既に日が傾いてきた。冬至直後を舐めたらいけない…先を急ごう!(ずっと急いでるけど)

次の駅は由比駅。なんか聞いたことあるな、と思ったがそれは由比ヶ浜かもしれない。由比ヶ浜とは関係ない。

画像29.JPG
15:04由比駅。だいぶ疲れてきてポーズが中途半端になってきた

由比駅は歩いていける範囲に由比港という港がある。新蒲原駅前にオブジェもあったさくらえびが有名だ。そもそもさくらえびの漁が認められているのは日本国内で駿河湾だけで、国産のさくらえびは全て静岡産なのである。

次にさくらえびを食べる時には絶対静岡県に想いを馳せてほしい。

駅前の由比桜えび通りを進む。でかい紙を掲げて巨大なご祝儀袋にしたい。

由比港には桜えびを食べられるかき揚げ屋や直売所があるようだが食べている時間はないので何かしらテイクアウトできるといい。

歩いて10分、正確には小走りで5分くらいで港に到着した。

西日と漁船がいい味出してる。前回の記事から港に感動しがちだ。
船のウキがぎんなんにしか見えない。このサイズだとめちゃくちゃ臭いだろうな

小走りでやってきた由比港だが、結果からいうとかき揚げ屋も直売所も閉まっていた。年末だからなのか時間のせいなのかは分からないが閉まっているということだけは間違いなかった。

残念な気持ちと一緒に、行った店が開いていないことがよくあるライター江の島さんの顔が自然に浮かんできた。いつもこんなに悲しい気持ちになっているのか。すごいな江の島さん。タフだね。

ま、めっちゃかっこいいさくらえびのモニュメントが見られたからいいかな
完全に3人組ユニットのジャケ写だ。Blossom Shrimpsの新曲をお楽しみください。

とはいえ悲しみに暮れている暇はない。小走りではなく普通に走って駅まで戻った。次は絶対さくらえび食べるぞ!

あとこのマンホールもよかったので見てほしい。漢字の「由比」の入り方が美しい

興津駅:だんごで休憩

思った以上に走って疲れてしまったので、次の興津駅ではおやつにしたい。ちょうどだんご屋があるようなので。

15:32興津駅。疲れを隠すべく無理やり笑顔に
地場産品一覧の看板。もくネジが主力産業というのはテストに出るので覚えておくように

駅から徒歩3分ほどの場所にあるだんご屋さん「ささご」さん。種類豊富なだんご以外におしるこも売られている。お土産や名産品というわけではなく、地元に根付いた町のだんご屋さんだ。

地元の人の気持ちになって団子を買います
ご自由にどうぞのきんかんだ。いわゆる観光地じゃ見られないやつ~
みたらし団子と海苔団子を買いました。

駅に戻ってホームのベンチで食べて電車を待つ。なんてことはない普通の団子だが、疲れた身体に染み渡る美味しさだ。ずっと急いでいる旅なのでこういうちょっとした一息がすごく染みるなー。

というわけで旅の方も一旦落ち着いてしまったので記事も今日はここまで。次回は清水駅から!

この記事で紹介した見どころはこちらの地図からどうぞ。

 

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