★尾長屋
そしてやはり頼りになるのは元祖の尾長屋。都内に展開していた店舗はほとんどなくなってしまったものの、なんと錦糸町の店舗のみ営業中との情報が……。
錦糸町駅から徒歩数分。
半信半疑で向かってみると……。
旗が立っているではないか!

元祖 白いたい焼き 尾長屋 錦糸町店
こちらは営業中でした!
中の様子はこんな感じ。

↑スポーツ選手のサインもたくさんあった。
しかし、今回訪れたのが夕方ということもあって、ほとんどの味が売り切れ。
白いたい焼きを売っている店は減ってしまったものの、ここはやはり繁盛店なようだ。
そしてかなり値段もリーズナブル。子どもでも買いやすい値段である。
今回は抹茶味のたい焼きが残っているとのことで、抹茶ファンのわたしはそちらを注文することにした。

白いたい焼き!というよりどちらかというと緑っぽい。
白いたい焼きならぬ、白緑のたい焼き。
外はパリッとしている。

抹茶のあんは中までかなりぎっしりで、真ん中を割ったらもう溢れてきてしまった。すごい弾力でモチモチ。なんだか久しぶりに食べたこの感じ。美味い……。
コンビニスイーツとはまた少し違った食べものだった。
こちらがチョコ味&カスタード味

チョコ味は少し茶色っぽい色、カスタード味に関してはTHE 白いたい焼きである。
チョコ味


カスタード味


すべての味において、中までクリームがぎっしりな満足感!
冷めても温めてもおいしい◎
そして何よりももちもちで弾力がすごい!
この小ささでお腹を満たしてくれるコスパの良さも魅力である。
店主さんに少しお話を伺ったところ、ここの尾長屋は関東では1号店とのこと。
ブーム時には尾長屋は関東のあらゆるところに出店していたが、現在はほとんどがなくなってしまったという。また、フランチャイズ経営のためどこの店舗が残っているのかは詳しくわからないが、足立区の舎人方面にも店が残っているのではないかとのこと。
というわけでそれっぽい地域で検索してみたものの、
・尾長屋 西新井店→すでに閉店済み
・白いタイヤキグループ 足立西新井店→こちらも閉店済み
どちらも閉店していた……。
現在都内で「白いたい焼き」はまだ食べられるのか調査してみた。
結論:尾長屋 錦糸町店で白いたい焼きは食べられる。
店主さんのお話を聞き、昔の情報を辿って調べてみると、尾長屋はピーク時で200店舗以上はあったということが判明。
ちなみにX(旧Twitter)には、発祥の九州でも全店舗閉店してしまったとの情報が……。
比較的最近まで営業していた歯科大前店(福岡県)も2020年ごろには看板が撤去されている。
となると全国的に見ても尾長屋は錦糸町のこの1店舗だけと考えられる。
つまり……、
・たい焼き本舗 藤家:残り1店舗
・白いタイヤキグループ:残り1店舗
・尾長屋:残り1店舗
ということになる。
※2024年8月現在 ※俺調べ ※違うぞ!という方がいればぜひ教えてください
探すのにそこそこ苦労しましたが、チェーン展開していたお店は上記の通りほとんど残っていませんでした。
Googleストリートビューを辿って店舗営業中と思われる店舗を探ってみましたが、2012年頃にはすでに閉店しているところが多く、ブームが2009年、2010年頃なので、このブームはかなり瞬間風速的なものだったことがわかりました。
ただ、ブームは何周もしますからね。またブームが来るかもしれません。
尾長屋さんにはその時が来るまでお店を守って欲しいものです。
【今回訪れたお店の情報】※訪問時の情報です。
尾長屋 錦糸町店
住所:東京都墨田区錦糸1-8-2 パークフロントビル 1F
アクセス:錦糸町駅 北口から徒歩5分
定休日:月曜日
お話&撮影許可をいただきまして、ありがとうございました!
おまけ:コンビニではいまだに白いたい焼きが...
なぜかコンビニでは、スイーツ部門のレギュラーとしていまだに白いたい焼きが売られている。なぜブームが終わった今もなぜ売られ続けているのか理由はわからないが、もしかして おそらく原価が安いから?だったりするなのだろうか……。...
しかもその他のスイーツより少し安い かったりするので、甘いものがどうしても食べたいときにに買ってしまう。
こちらはセブンイレブンのの白いたい焼き。168円(税込み181円)で売られている。

開封実食。

きれいな見た目。

なんかピントが合ってないのは置いておいて、カスタードかと思いきや、真ん中はホイップクリームが入っているお得感。
いや、ちゃんと美味いのよ。
↓こちらはローソン


セブンイレブンのに比べて"鱗み"が強い(笑)
そしてカスタードクリームオンリー。

同じコンビニでも少し違いがあるようだ。
この記事は読者投稿でお送りいただいた記事です。
編集部より寸評
「流行りものとして誰もが知っているもの」+「その知られざる現状」ということで、入り口は広く、それでいて中は唯一無二に仕上げられた良い記事ですよね。記事のテーマ設定として理想的だと思います!
実は編集長の林が同じようなネタをちょうど考えていたようでなのですが、しかしいただいた原稿のクオリティが高かったので、悔しがるというより満足気でした。よ(編集部・石川)
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