まずアライグマ
夜、カーテンを開けて仕事をしていたら視界の脇で動くものが見えた。見るとタヌキのような生き物がこちらを見ている。
あまり警戒しているようすもない。
驚くとフリーズする生き物がいると聞いたことがあるが、これがそうなのかは分からない。でも勝手に家の横通っておいて驚くもないだろう。
顔としっぽの縞模様がくっきりしていて、身体は太いが手足はキュッと締まっている。
言っておくがうちは世田谷である。駅で言えば経堂だ。環八の内側にもアライグマがいたとは。またアライグマが見たくて窓の外に向けてカメラをセットしておいた。
するとまた現れた。
ハクビシンだった。ハクビシンはバルコニーでくつろいでいたら一度見かけたことがあったが、よく来ていたのか。よく来るなら言ってよ。
除草されたあとなのでほとんど何もない。わずかな冬芽だろうか。ハクビシンはこれを含めて2回登場した。
使っているカメラ
動いているものがいたときだけ録画してくれるカメラで、なぜか3480円という激安価格で売っている。
動きがあるとスマホに通知が来るのでいつアライグマが来てもOKだ。
窓の外はマンションの中庭で居住者も立ち入ることができない。だから意外な動物が行き来するし、管理会社が除草をサボるとジャングルみたいになる。
雑草をひと月撮り続けたのもここだ。雑草も好きなのでうちの前だけ除草しないでもらいたいと思っている。
毎日朝起きたらマネーフォワードで株価を見るよりも先に動物が写ってないかチェックしている。
のらというか、野生の猫
夏にカブトムシを撮ろうとしたこともあった。このときはバルコニーにカブトムシ用のゼリーを置いてカメラをセットした。
カブトムシじゃなくても、うまいゼリーに群がるカナブンでもいい。ゴキブリだったら嫌だなと思っていたら。
バルコニーとはいえネズミいるのかよ!台紙もゼリーもカメラも消毒してふて寝した。うちには入り込んでいるようすはないのでいないと信じたい。
窓の外にはよくのら猫が通るので、あいつらただ歩いてないでねずみ捕まえてくれればいいのに。
だが、ある日、通った猫の映像を見るとなにかくわえていることに気づいた。
本当にねずみを捕った。この調子でがんばってもらいたい。
僕がリモートワークしている横でアライグマやハクビシンが現れ、猫はネズミを捕っていたのだ。
野生、である。
これからも野生動物をチェックしていく次第である。