特集 2024年9月28日

スーパーのセルフレジ、一番おしゃべりなのはどれ?

いよいよおしゃべりくらべ

ということで、これら10店舗でのセルフレジのおしゃべりを比べていこう。

ちなみに条件を揃えるために、会計時のルールとして

  • クレジットカードで決済(キャッシュレス専用レジがあるため)
  • マイバッグを利用

としている。

第一ステージ:商品登録まで

まずは商品を登録するまでに一番しゃべっているスーパーはどこになるのか。結果はこちら!

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ちょっとちょっと、オーケーがものすごいしゃべっているんですけど!
枠に入り切らないのでフォントサイズがすごく小さくなった。

ほとんどのスーパーでも共通しているのは、「商品のバーコードをスキャンすること」「バーコードがない商品は別途選択すること」を伝えているという点だ。

ただ、イオン系は後者も省いていてだいぶスッキリしている。
特に自分が訪れた まいばすけっと はセルフレジしかなかったので、すぐに商品スキャンに移れるよう会計スピードを重視しているのかもしれない。

イオン系とオーケーを比較してみよう。

イオン・まいばすけっと だと

商品をスキャンしてください。

にとどまっているが、オーケーはこうだ。

いらっしゃいませ。レジ袋かマイバッグのどちらを使うか選んでください。

空のマイバッグを袋台の上に置いて、セット完了のボタンを押してください。

オーケークラブカードをお持ちですか。

購入する商品のバーコードをガラス面に近づけてください。
バーコードのない商品は画面左側のボタンから選んでください。

もうめちゃくちゃしゃべっている。

マイバッグを置くところまで教えてくれるのでとても丁寧だ。

なんなら近づくと自動で「いらっしゃいませ」としゃべりだす。
多くのスーパーが画面を押すとしゃべりだすようになっているのと比べると、もうしゃべりたくて仕方ないといった感じである。

第二ステージ:操作をしなかったとき

そして商品スキャンに手間取りこのまま操作が滞ると、セルフレジは操作を続けるように促してくる。
これもスーパーによって違いがあった。

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マルエツなどUSMH系は操作をしない時間が12秒程度あるとすぐに促してくる。せっかちタイプだ。
最寄りのカスミはセルフレジが10台くらいあるので、この注意がそこらじゅうから聞こえてくるのだ。これがサラウンドに聞こえていた正体か。

意外な落とし穴は西友だ。
30秒ほど操作をしないと、「ピンポンパンポーン」とチャイムが鳴って注意される。
このとき画面にも注意が出て、OKボタンを押さないと商品スキャンに移れなくなっている。怒られの圧がすごい。

圧はすごいが、しゃべっている量としてはそうでもない。
複数台のセルフレジの総合力を加味して、USMH系をこのステージでの勝者としたい。

一方でイオン系やイトーヨーカドー、オーケーは1分くらい待っても何も言ってこなかった。

もしかしたらもっと待てば注意してきたのかもしれないが、マイバッグをかけ直したり財布を出し入れしたりと時間を稼ぐのに僕が耐えられなかったのだった。
(レジが促してくるのを待つのが他のお客さんの迷惑にならないように、平日の開店直後にスーパーに行って会計するのを連日繰り返したことを付記しておく。この情熱はなんだ。)

第三ステージ:商品スキャン~決済方法選択まで

次に実際に商品をスキャンして、決済方法を選びクレジットカードを通すところまでだ。

009_2_2.jpg

スキャンするたびに商品の値段を言う派と言わない派に分かれている。
イオングループ・ヤオコー・オーケーが値段を言う派だ。
値段を言う派の方が、スキャンしたことがわかりやすい気がする。

ここはかなり僅差だが、値段を言う派からイオンを勝者としたい。
たくさん商品を買うほどにしゃべることになるのだ。

また、ここでポイントカードやアプリを求められるパターンがとても多い。
イトーヨーカドーアプリ、WAONポイント、Tカード、スキャン&ゴーカード、楽天ポイントカード、ヤオコーのポイントカード……。多様性の時代である。

最終ステージ:決済完了~レジ操作終了

最後に決済が完了したあとのおしゃべりだ。

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最終盤のここもあまり違いはないが、またのお越しをお待ちしている分によりUSMH系が僅差で制する形となった。

ところで、クレジットカードを含め忘れ物がないかを確認してくるのが西友・ヤオコー・オーケーだ。
ヤオコーはここで画面にもいい感じの注意を表示してくれている。

011.jpg
こんなイメージのものが画面に出てくる。めちゃくちゃ良くないですかこれ。

4ステージで繰り広げられたおしゃべり対決、今のところ2勝でUSMH系がリードしている。

全体ではどこが一番しゃべっていることになるのか。文字数で比べると、こんな感じになった。

013_2.jpg

オーケーが1位だ!やはり序盤のおしゃべりが効いている。逃げ切り先行型のスーパーだったのか。

USMH系は後半追い上げたが、10%近く差がついてしまった。

それにしてもイオングループのシンプルさよ。
まいばすけっと はさすが都市型店舗、オーケーの半分以下である。

ということで、初代セルフレジおしゃべり王に輝いたのはオーケーとしたい。

ところで今回はおしゃべりがシンプルになるレギュレーションにしていた。
決済方法をクレジットカードではなくQRコードにしたら、ビールなど年齢確認が必要な商品を買ったら、同じ商品を複数個買ったら……。
おしゃべりを複雑にするレギュレーションはいくらでも考えられる。

まだ見ぬスーパーも日本のどこかに控えているかもしれない。
案外深いぞ、セルフレジのおしゃべり大会。


フルセルフレジ巡りのむずかしさよ

色々なスーパーを巡ったが、セミセルフレジだけしかなくて空振りになったところもいくつかあった。
サミットストア、ベルク、ロピア、そしてライフだ。

特にライフはフルセルフレジがある店舗は存在していそうで、たどり着けなかったのが心残りだった。
ぜひ各自でレジの声に耳を傾けてほしい。

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車で40分掛けて行ったライフ宮野木店で、セミセルフレジしかなかったときの顔。きびしい~!

 

記事で使わなかった写真 

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