特集 2023年8月7日

世界最小級のイカ、ヒメイカを観察したい

2023年のヒメイカ探し

2022年のアマモ場観察会は都合が合わなくて参加できなかったが、今年の2023年7月2日は行くことができた。

例年よりも少し早い時期だったため、潮干狩りにきている人の数が凄くて驚いた。

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すごい人だ。
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有料の潮干狩り場の先にあるからこそ、このアマモ場が守られているという側面もあるのだろう。
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今年は茶色い藻が多かった。
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潮通しの良さそうな場所で待ち構えていると、さっそくヒメイカが流れてきた。「し」の形で流れていることが結構あった。
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ヒメイカをきれいに撮影してみよう

今年は水中観察を早々に切り上げて、持参したヤマザキの白いお皿に入れて撮影をがんばってみた。

ヒメイカは小さいし動くし水中だしで大変だが、すっかり老眼が進んだ肉眼よりもはっきり見えて楽しい。ただし防水ではないカメラを3回くらい海に落としそうになったので、まあまあ寿命は縮んだと思う。

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防水リュックに防水ではないカメラとヤマザキの白いお皿を入れて担いできた。
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クリオネにも負けないかわいらしさ。
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このサイズ感、伝わりますかね。
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ゲソをギュッと上に向けて握っている姿がキュート。こっちを威嚇しているのかもしれないが。
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イカの大きさに対して色素胞が大きく、まるで絵画のようである。
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同じイカが一瞬でこれだけ色を変える。
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最高にセクシーな横顔。
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ミミイカもいらっしゃいました。
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アマモ場の恵みである超肉厚なアサリ。我々はあくまで観察会なのですべてリリース。
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富士山と豪華客船と潮干狩り。

やっぱりヒメイカはかわいかったなー。


この海にたくさんのヒメイカがいるのであれば、一粒のお米を外套膜の内側に入れて炊いた「ひめいかめし」をちまちま作って、ガバっと口いっぱいに食べてみたいところだが、それには東京湾に残されているアマモ場が狭すぎる。

この富津海岸潮干狩り場では、富津沖などで採取した貝を撒いているそうだが、このまま海の環境が悪化しつづければ、撒くための貝を捕ることすらできなくなるんだよなと不安になりながら家に帰った。

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