特集 2023年8月7日

世界最小級のイカ、ヒメイカを観察したい

2021年のヒメイカ探し

また来ようと思っていたアマモ場観察会だが、2020年は残念ながら悪天候で中止となったため、2021年の7月10日にようやく戻ってきた。

2020年8月に開催されたときよりも、時期が早いこともあってアマモの茂り具合が良かったようで、この年はヒメイカをはじめとするイカ類の当たり回となった。

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お久しぶりの富津海岸。
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今年こそはじっくりとヒメイカを観察をしたい。
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浅場にはコアマモがびっしりと生えているし、水の透明度も高い。これは期待できるのでは。
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ヒメイカは待っていれば流れてくる

前回ヒメイカやタツノオトシゴを見せてくれた方に、探し方のコツを聞いたところ、「じっと待っていれば流れてきます」という意外な答えが返ってきた。

アマモ場の生き物は、みんなジッと隠れて動かないイメージだったが、意外と広範囲を移動をしているそうで、アマモが途切れた潮通しの良い場所を上から眺めていれば、効率的に発見することができるそうだ。

そんな馬鹿なと思いつつ試してみたところ、目の前をスーっとヒメイカが流れていった。泳いでいるのではなく、流れているのである。

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あ、本当に流れてきた!

ヒメイカがどんな姿で、どんな場所にいるのかをなんとなく理解したことで、なんとか水中でも見つけることに成功。目がヒメイカに慣れてきた。

おかげでこの年は、しっかりと複数のヒメイカを観察することができたのである。でももっと、ずっと見ていたかった。

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水中で動く小さくて半透明のイカを写真に撮るというのは無理だと前回学習したので、動画で撮って静止画を切り出しています。
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ようやくヒメイカと同じ目線になることができてうれしい。
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アイシャドウがセクシー。
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ヒメイカは背中に粘着性があってアマモなどにくっついて休むそうで、観察ケースに入れたらちゃんとくっついた。
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タツノオトシゴが流れていたりもする。アマモ場、楽しすぎる。
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ミミイカというゴルフボールくらいのかわいいイカも流れてきた。
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参加者がスミイカの子どもを発見。このイカもアマモ場があってこそ成長できるイカなのだ。
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意外とラメが強いヨウジウオ。
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かっこいいイシガニ。
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コブヨコバサミという立派なヤドカリもいた。
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サメのあかちゃん。
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大きな口のメリベウミウシ。
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もちろんアサリも育んでいる。

ヒメイカは今年もかわいかったなー。

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