タイ語のキーボードを予想する
さて、勉強は終わった。ここからはタイ語のキーボードを予想しよう。
子音文字が42種、母音記号が19種、声調符号が4種で、合わせて65種類の字をキーボードで入力する必要がある。どうしよう……。冒頭で「人類が話せる/聞ける発音は高々数十種類」と高をくくっていたが、思ったより多い。
私の予想はこうだ。
一般的なキーボードは26個のアルファベットキーと12個の記号キーと10個の数字キーとその他何個かの特殊キーからなる。日本語のかな入力では記号キーや数字キーにも平仮名を割り当てているが、そのせいで記号や数字の入力の際に入力方式の切り替えが発生するため少々不便だし、キー割り当てが多く学習コストも高い。結局日本ではローマ字入力が普及している。
タイ語のキーボードでもきっと「記号キーと数字キーにタイ文字の割り当てはしたくない」という思惑があったはずだ。そこで、先ほどのようなアルファベットキー26個と特殊キー1個だけを利用したレイアウトを予想した。
なお、子音文字に対する「1キーあたり2文字の割り当て」だが、これには理由がある。子音文字には形が似ていてペアにしたくなるようなものが多い。こういうペアを1つのキーに割り当てているのではないだろうか。
同様に、母音記号は形が似ているもの同士をグルーピングし、1つのキーに割り当てることで、計5個のキー割り当てで済むと予想。
正直、我ながらかなりスマートだと思う。65種類の字をうまく収めることができた。似た形の文字が同じキーに割り当たっているので学習コストも小さい。もはやこれ以外考えられない。
タイ語のキーボードが届いた
アマゾンでタイ語のキーボードを注文し、その日のうちに届いた。
じっくり見てみる。
まず、予想はかなり間違っていた。
キーボードを見るまで知らなかったのだが、タイ語の文字体系にはタイ数字という数字もあるのだった。これにより、子音文字が42種、母音記号が19種、声調符号が4種、数字が10種で、合わせて75種類の字を表現する必要がある。
そして上記画像を見るとわかる通り、数字キーも記号キーもフル活用し、1キーに2文字ずつ割り当てている。キーは46個あるため、最大92文字まで対応できる計算だ。なんというパワープレイ。声調記号用のキーを4回も連打するなどみみっちいことはしない。キーのぜいたく使いだ。
答え合わせの結果はこうなる。
→結果:〇
1キーあたり2文字の割り当て。 (実際には子音文字とそれ以外が混在するキーもあるため「計21個のキー」ではないが、おまけで〇)
→結果:×
1キーあたり2文字の割り当て。
→結果:×
1キーあたり2文字の割り当て。
タイ語のキーボードには「記号キーと数字キーにタイ文字の割り当てはしたくない」という思惑はなかったようだ。
たしかに、母音や声調記号のために同じキーを何度も連打するのは打鍵効率が悪い。素直に46個のキーすべてに2文字ずつ割り当てたほうが効率がいい。覚えるのは大変そうだが……。
タイ語のキーボードを使ってみる
ここからは、タイ語のキーボードを使って実際に入力してみたい。
入力するのは ขอบคุณครับ (コープ クン クラップ)。男性の「ありがとう」だ。
何の問題も無く入力できたが、これは10倍速でお見せしており、実際には入力に1分以上かかっている。大量のキーから目当ての文字を見つけ出すのに時間がかかる。
しかし仕組みは単純で、とにかく子音文字なり母音記号なり声調符号なり、目当てのものを順に見つけて押せばよい。キーの右上に書かれているものはSHIFTキーを押しながら入力すればよい。これまでに調査した言語だと韓国語に似ている。
変換がないぶん、慣れたら早いんだろうなぁ。とにかくひたすら押していくだけだ。これは競技性がありそう。今度みんなでタイ語キーボード早打ち大会をやりたい。練習時間1時間とかで。

