繁体字のキーボードで入力してみる
ここからは答え合わせ。しかし、いきなりインターネットで調べるのもつまらないので、実際に手を動かしながら繁体字のキーボード入力事情を明らかにしていく。
パソコンに繁体字のキーボードをつなぎ、言語入力設定を「中国語(繁体字、台湾)」にした。
てきとうに入力してみる。
やっぱりこれらを組み合わせるってことなのか?ちなみにこの時点でスペースキーを押しても何も起こらない。
入力されたのは咖喱屋カレーの「咖」だ。これを軸に他の入力も試してみよう。
あ、もうわかっちゃったかもしれない。おそらく、「D」のキーを押すと出てくる「ㄎ」は子音の「k」なのだ。そして、「8」「9」「0」のキーを押すと出てくる「ㄚ」「ㄞ」「ㄢ」は母音というわけだ。
こうなったらこっちのもん。てきとうに打って出てくる漢字の中国語の発音を調べ、キーに割り当たった子音・母音を特定していく。
ということは、冒頭で出てきた「馬」を入力するには……って、そういえば声調の話はどうなった?
英数記号が並ぶところに声調を表す記号が紛れ込んでいた。これまで子音→母音→スペースキーの順に入力してきたが、スペースキーは「-」の声調を表すようだ。スペースキーのかわりに他の記号を入力すると他の声調を指定できる。
たとえば、「馬」の発音は「mǎ」なのでこのように入力する。
つまり、繁体字のキーボードは、基本的に発音に沿って 子音→母音→声調 の順にキーを指定し入力するだけだ。
ちなみに、同音異字の場合は、声調まで入力した後に矢印キーの「↓」を入力すると選べるようだ。
なんやかんやで当初の予想がいい線行っていたのでは?キーボードを見た後には匙を投げてしまったが。
予想結果を見てみよう。(かなり甘めの評価です。)
【繁体字のキーボード入力事情】 予想結果
予想:日本語のローマ字入力のように、子音や母音を表すアルファベットを入力する
→結果:△
子音や母音に基づいて入力するのは正解。
ただし、発音記号に沿ってアルファベットを直接入力するのではなく、「ㄎ」「ㄚ」といった独自の形式で入力する。
予想:声調や同音異字のバリエーションは、変換ボタンによって指定する
→結果:△
同音異字を変換時に指定するのは正解。
声調は変換ではなく、声調が割り当てられたキーで指定する。
声調を表すキーがあるのが意外だった。それぐらい変換でカバーすればいいと思っていたからだ。 しかし、それだと同音異字があまりにも多いため、声調まで指定し絞り込むという事情のようだ。